2017年12月8日。
夕刻。寒く、雨が降りしきる有楽町駅に到着。
大橋トリオの10周年記念ライブ「TRIO ERA」を観にきた。
僕は大橋トリオが本当に好きで、今国内メジャーレーベルに所属している邦楽ミュージシャンの中で一番好きと断言できるレベルで好き。
そういえば大橋トリオはavexから音源をリリースしているのは、avexのパブリック・イメージからすると人によっては不思議に思うかもしれない。
avexはスカパラやKEMURIといったベテラン勢もいたり、最近若い人に人気のパンクバンドSHANKやビッケブランカ、大森靖子なども所属しているなど、実はかなりロック色も強いレーベルだったりする。
ところで、もし「大橋トリオで一番好きな曲は何?」という質問に答えるのは実に難しい。
何しろ過去の音源が徹底的に名曲揃いだからだ。
『モンスター』が好きという人も多いと思う。
もし自分が大橋トリオの好きな曲をあげろと言われたらとても悩むんだけど、一つが2017年にリリースされた名作『blue』に収録されている『The Day Will Come Again』だろう。
大橋トリオ / The Day Will Come Again
この『Blue』という作品は冗談抜きで圧倒的に名曲揃いであり、2017年2月15日のリリース日、僕は聴いた瞬間から個人的2017年アルバムランキングベスト3にランクインした。
1曲目に収録されている『Dolly』も素晴らしい大橋トリオ節で、リリース当初ラジオを中心に流れまくっていたので聴いたことある人も多いと思う。
そしてもっとも愛聴している曲は『NEWOLD』に収録されてる絶頂名曲『HONEY』かな。
完璧なアンサンブルと美しいメロディ。
名曲を聴くと「この曲を書くために生まれてきた人っているよな〜」とか思うこと多いけど、『HONEY』を聴くたびに「トリオさまご生誕いただき本当に感謝いたします!」と土下座したくなる。
ライブ後、インスタに色々写真をアップしたら、主に30代の女性フォロワーから「ずるい!」「行きたかった!」「HONEY毎日聴いてる」などの嫉妬にうずまくコメントをもらったんですが、やはり多くの人を虜にしていく名曲であります。
会場には過去のツアーでトリオさんが着ていた衣装が展示されておりファン悶絶。
きちんと保管されてるのもすごいし、トリオさん細いままだからサイズも変わってないんでしょうね〜見習わねば。
そしてホール内へ。
ここに来たのは昔my bloody valentineを観にきて以来。
ドミューン名義で開催されたあのイベントもなかなかぶっ飛んでいて楽しかった思い出がある。
何しろマイブラのために音響システム変えたり、飛行機並みの轟音ノイズが鳴り響くなどの前触れでシューゲイザーファンは頭おかしくなってた。
今回は、あの気が狂ったイベントとは客層も音も全然違ってある意味でホッとしている。
大橋トリオがシューゲイザーやったら嫌だわ。
ほどなくして「はじまりの唄」で開演。
大きいステージに最小限のセットしかなく、1人で出てきたトリオさんが1人で歌い始めた瞬間からホールにピンとした空気が張りつめる。
これだよこれ、求めてるのは。
静寂の中素晴らしい歌声を披露した後に「SHE」が始まったんだけど、まさかのステージ袖からどデカいセットが出てきてバンドのメンバーが現れた。
これには度肝を抜かれた。
そこから出てくるのかー!
しかし本当に素晴らしい。
僕は「多幸感」を感じさせてくれる音楽が大好きなんだけど、この日の大橋トリオは完璧な歌声とバンドの隙のない演奏で観客全員を祝祭空間へと連れていってくれるような気分になった。
行けなかった人もこの日はwowowで放送していたらしく、いずれ再放送もあるだろうから観た方が良いです。
トリオさんのMCで一番嬉しかったのが「本当に楽しい。皆さんには申し訳ないけど、音楽は観るよりも演る方が圧倒的に楽しいんです。この感覚を味わうには、コチラ側にきてもらわないと」先生無茶言いますね笑
アンコールの一発目で、冒頭に書いた「HONEY」が始まった。
ストリングスと管楽器も含めたフルバージョンでの「HONEY」。
想像を絶する素晴らしさで、久々にライブ会場で鳥肌立ちながら泣きそうになってた。というか泣いてた。
こんな年齢になっても音楽を聴いて泣きそうになれるなんて幸せである。
本当に行ってよかった。
ひとつだけ残念だったのが…僕はちょっと所要でどうしても途中で客席を離れロビーにいなければいけなかったんだけど、その時布袋寅泰が出てきたらしい…ってマジですかうわあああああん!
音が少し漏れてたんだけど、どちゃくそ凄いギターソロがうっすら聴こえてきて「チャームくん、今日めっちゃギター弾きまくってるけど大丈夫なのか…笑」と思ってたらそれが布袋さんだったという。
大橋トリオは2018年2月に新作を出し、リリース後すぐにツアーにでる様子。
そのツアーももちろん行きます行かせていただきます!
- はじまりの唄
- SHE
- Baumkuhen
- マチルダ
- バンドメドレー
- トリドリ
- A BIRD
- キヲク(with 持田香織)
- 静かな夜(with 持田香織)
- 宇宙からやってきたにゃんぼー
- Fairy
- 月の裏の鏡
- 鳥のように
- BATTLE WITHOUT HONOR OF HUMANITY
- バンビーナ
- Embark
- MAGIC
- アネモネが鳴いた
En
- HONEY
- Bing Bang
- 生まれた日