東北一人旅シリーズも最終章。今回の目的地の一つである福島県いわき市にいってきました。

いわきに友人が住んでて、聞くところによると「原発から10kmくらいまではもう警戒区域じゃないから連れてってやるよ」というのでウロウロしに。脱原発!とか原発推進!とかそういう類の意識高い系の行動ではまったくなくて、単純に「2年経ってどーなってんやろか」という軽い気持ちでいきました。

結果的に僕に精神的なダメージを追わせるほどの壮絶な景色を見る事に。軽い気持ちで行った事を後悔しました。

久之浜海岸


いわき駅に迎えにきてもらいクルマで走ること20分。「まずは津波の爪痕見せてやるわ」ということで久ノ浜の海岸まで。

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基礎以外を根こそぎ持っていった様子。

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建物一つだけぽつんとある。
何で残ったのか。

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鳥居がある。
残ったのか後から建て直したのかはわからない

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たぶん津波で何かが激突しひしゃげたガードレール。

と、いきなり「復興?何それ食べれるの?」感をまざまざと見せつける光景。軽い気持ちできた僕は既にゲンナリ。友人が解説してくれましたが「高さは正義だよ」と。津波で流されたのは一番低い所の宅地。ちょっとでも高いところにある宅地や、新しく強そうな家は普通に残ってます。


Jビレッジを過ぎる


そして友人が「さ、これからが本番ですよ」と言って連れてきてくれたのが有名なJビレッジ。今はJビレッジから原発寄りにも行けるようなってるんですが、Jビレッジを通り抜けた瞬間から「これはちょっとやばすぎる」と痛感します。もう空気が違う。完全に「死の街」。

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屋内サッカー場の中に何か建てられてる。

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走ってるとそこら中に除染処理物がある。異常な光景としか言えない。

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地震で壊れたと思われる側道。


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そして広大な土地が急に表れる。友人曰く「たぶん元々は田んぼじゃないかな」。

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横転して放置されてるトラクター。

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へこんだクルマ。

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消防車まで。

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家はけっこうあるけど誰も住んでない。

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またクルマ。

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常磐線の踏切。完全に廃線跡地みたい。

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塀が崩れたまま。

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普通のゴミに紛れる除染処理物。

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黒い袋が足りないのか、むき出しになってる除染処理物。

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これほどのブラックジョークは見たことない。除染中の土地を分譲中。

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汚染処理物ストリート。


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桜の木の下に大量の除染処理物。今回一番精神的に堪えたシーンがこれかな。美しい桜の木と、人を殺しかねない袋の凶悪なコラボレーション。

感じたこと


Jビレッジの向こう側はいきなり空気が変わります。僕はほんとに吐き気に襲われてました。友人はさすがいわきで震災を乗り越えてきただけあって余裕の表情ですが、僕みたいな観光気分できた人間はまず想像を超えた景色に普通じゃいられなくなると思う。

僕は個人的に「なるようにしかならない」と思ってるので脱原発とか原発推進とかいう思想は全然無いのですが、どっち派の人もノンポリティカルの人も、こういった光景は実際に目で見ておいた方がいいかもしれないですね。脱原発派と原発推進派が机上の論理で罵り合ってる間にも、これらの黒い袋は毎日増えていってます。行き場所も決まらずに。

あとこれ見て思ったけど、たぶんガレキや汚染物質を他県に持っていくのはまず無理。リスクとコストが高すぎる。最新の処理設備をこの近辺に作って、何十年かけてでもこの場で清算しないと無理だろうなーと個人的に思いました。

▼訪れた場所はだいたいこのへん

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というわけで、気軽に行く所じゃねーなーと強く思いました。もし行く人は自己責任である程度覚悟していってください。さすがにブログにアップできないショッキングな写真もいくつかありました。そんな感じです。早く平和が訪れるといいなと思います。


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