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起業3年目を迎えました

bloodthirsty butchers「youth(青春)」遂に登場!史上最高の音像を君は受け止め切れるか!

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ついに出てしまった…!!僕の人生の半分くらいを費やした、全力で愛したバンドbloodthirsty butchers3年8ヶ月ぶりの、そして(おそらく)ラストアルバム「youth(青春)」。

君は涙無しで聴けるのか!!まだ聴いてない君。覚悟して聴くがいい。この国が過去に生んできたすべてのロックを子供扱いする、日本語ロック史上最高峰かつ最後まで孤高の音像だ。

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ユニオンで音源と写真集購入


2013年11月13日。仕事を終えた僕は急いで渋谷ディスクユニオンに向かった。11月14日リリースだけどいわゆるフラゲができるわけですね。もちろん11月14日はファンご存知のブッチャーズ結成記念日。今年で27年目でしたっけ?普通の夫婦みたいな長さだわ。

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写真集も一緒にある。ディスクユニオンでCDと写真集一緒に買うとカレンダーが特典でついてくるだと!抱き合わせ商法じゃねーか!あー買うわ!!

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店内でも音源流れてた。いいぞディスクユニオン!わかってるじゃねーか!今日から3ヶ月くらい毎日流しとけ!!!

聴いた


1.レクイエム

出だしのドラム連打〜ギターとベースの明らかに「ブッチャーズの間合い」としか形容できない空間的な音像。一瞬のブレイクを挟んで鳴らされる前奏だけでもう僕はノックアウト。聴いて1分も経ってねーんだけど!

初期の音源のせいでハードコアなイメージを持ってる人はいまだに多いみたいだけど、結局ブッチャーズが目指していた一つの完成形がこの4人でしか出せない空間的な音なんだろうなー。リヴァーブがどうこうとかそういう表面的な意味じゃない。この「響くコード感」。完璧すぎてもうライブで味わえないのがつらい。

タイトルが「レクイエム」。そして最初の歌詞が「人は死んだらここから消えてどこへ行くんだろう」。なんだそりゃ。予言してたとか言わせねーからな。僕らファンも随時ちょっと遅れてあなたがいる地獄に駆けつけますね!!!!

サビの「泣きたければ、泣けばいいさ」。うるせーな。こっちのファンはどんだけ泣いたと思ってんだ。



2.コリないメンメン

この曲、一回だけライブで聴いたことある気がする。気のせいだったかな。まあ細かいことはいいんだけど、これも後期ブッチャーズを象徴するメジャー進行に「燃える、想い」をちょっと思わせるようなサビのリズム感もまたブッチャーズでしか作ることができない。誰も作ろうと思わない。


3.デストロイヤー

すべてが完璧。これ聴いて何も感じない奴はもうロック聴くな。



4.ディストーション

ディストーションってタイトルだけどそれほど暴力的なディストーションサウンドではないあたり、たぶん違う比喩なんだろうな。歌詞ちゃんと聴いても意味なさそうだけど。でも吉村さん天才だからな。僕ら凡人が想像もつかないこと考えてるから意味あるのかなたぶん。

この曲の一番最後に収録されている「ほわーん」というサウンドこそ吉村秀樹ギターワークスの象徴だと思う。ライブの曲間でいつも鳴らされていたあの音。ハウリングでもフィードバックノイズでもない、吉村さんにしか鳴らせないあの音が収録されているだけでファン泣くだろ。


5.サイダー

この曲もリリース前に結構演奏してくれてたよね。このポップな疾走感。こういう曲だったのか。イントロのアーミングとこのベースのフレーズ絡みは音源でこそ映える。ライブでも良かったけど。

よく「吉村さんのギターとbuilt to spillのギターは似てる」と言われてたけどこの曲のギターはまさにそれ。「いえー、サイダー飲みほす」というドメスティックな歌詞に、日本人にはまず出せないこのギターサウンドが絡み合ってこその孤高のあり方。

そして2:30〜からの景色の変わり方。これもレコ発ライブで聴きたかったなー。熱いんだろうなあ。


6.Techono! chidoriashi

ブッチャーズのフル・アルバムには毎度欠かせないインスト曲。今回は新機軸だ。途中入ってる鉄琴みたいな音は何の音だろう。インスト曲はいつもドラムとベースが半端無くかっこいい。この曲もしかり。


7.Goth

歌詞がすごく暗くて切なくてもがいてる。曲調はメジャーともマイナーとも表現できない無調な感じで進んでいくのに、3:10くらいから、歌メロはあまり変わらないのに演奏だけ突然叙情性帯びたフレーズ連発されて緊張感すごいぞこれ。天才の仕事とはこういうことか。

8.ハレルヤ

ドラムくそかっこいいわ!!!!今回のアルバム、今のところ一番好きな曲かも。「ブッチャーズ的なるもの」としてのバランスが最高。サビのyooさんとひさこさんのハモりがたまらない。ひさこさんパートの音量がいつもより大きくて悶絶しそうや!

9.youth パラレルなユニゾン

これも新機軸の曲だよなあ。完全にポップソング。吉村さんほんとに「歌」へのこだわりここ数年けっこうあったと思うけどこの曲が何か集大成感あるよね。


10.アンニュイ

過去のアルバムでは「curve」みたいに壮大な曲で締めることの多かったラストの曲。しかし「アンニュイ」は淡々とした、湿り気ゼロの乾いたリズムとアコギのフレーズ。そしてそんな曲調におよそ似合わないガン鳴らしのギターソロと叫ぶボーカル。

まったく最後の曲という感じがしない。ライナーノーツ読めばお分かりの通り、吉村さんは生前から曲順を決めていた。そして「次」のアルバム構想が既にあった、と。「次」に繋げるような曲でアルバムは終わる。「最終回」の感じが全然しない。yooさんこれどーすんだこれ。どーやって落とし前つけるんだ。





続きは先に地獄行ってしまった「地獄のロッカー」がそこで端正こめて作ってるだろうからそこで聴けってことだな!




こんな感じでした!。 とはいえブッチャーズの音源はいわるゆスルメ的な、聴けば聴くほど味が出る感じがまた一つの魅力ではあります。最初イマイチと思ってた曲が良く感じたりね。「未完成」の「僕」とか最初イマイチだったけど今じゃあのアルバムで一番好きだわ。

また長いお付き合いをするアルバムが僕のiPodに入ってくれました。しばらく聴きますね。続きはまたどこかで!



写真集


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購入した写真集。自分が観に行ったライブもたくさん写ってて泣きそうになった。血に飢えた四半世紀ライブは選曲が半端無かったよなあ…とか色々思い出した。

すいません、一枚だけ写真掲載させてください。何十回と見たブッチャーズのライブの中で個人的ベストライブだった2010年フジロックホワイトステージのライブ。あのジリジリと暑い真っ昼間のホワイトステージで「まだ間に合うよね」と言い放って演奏された「7月」。

ジャケット


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長いファンにとってこれほど読み応えのあるライナーノーツはあっただろうか。詳しくは購入したら中身読めばわかると思いますが、茂木さんとナベさんの文章が半端なく心に刺さってくる。あの人達、一番近いところでブッチャーズのすごい所もつらい所も全部見てきたんだから。

あとキングレコードの方が書いた猛烈に細かい「NO解説 無題」。これも凄い。「誰かの歴史と視点から語るブッチャーズ」という文章僕は大好きだ。関係者はみんなもっともっと文章に残してよ!記憶は風化していくよ!

キングレコードの宝であり日本ロック史上に燦然と輝く「kocorono」




キングレコードの宝。キングさんこれからも絶えずリリース続けてください心からのお願いです。



あとちょっと気づくにくいところに色々入ってますね。最後までやるくことにくいぞヨシムラー!

特典


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CD購入特典のバッジ。正方形のバッジってすごくつけにくいんですけどw

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そしてこれが(たぶん)ユニオンでしか手に入らないカレンダーだ!普通の卓上カレンダー期待してたのに壁掛けじゃねーかwwでかいわ。

中身はここでは掲載しません。楽しみにしてる人いっぱいいると思うし。でもこれだけ書いちゃうけど、このカレンダー、はじまりが「2月」から。2月はじまりのカレンダーなんてブッチャーズファン以外必要ないよ!泣いたわ!!!




以上です。最高傑作ごちそうさまでした!死ぬほど売れろ!にわかでも何でもいいから買えや!!!!