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吉村秀樹のギターサウンドをして「轟音」「独創的」など「抽象的な表現」で形容されることは今まで多々あったけど、このギターマガジンの吉村秀樹追悼特集に感傷的アプローチ感は一切ない。ここまで徹底的に「ギタリスト」として焦点あてられた記事は今まで無かったと思う。凄まじいエントリーだ。

吉村ギターワークスにここまで迫った記事に、僕は全ページ心を震わせながら読み込んだのである。まさかと思うが「ギター弾けないし」とかそういう理由でこの雑誌買ってないブッチャーズファンはいないよね?絶対に読んだほうがいいぞ。

僕は買ってからしばらく(感情的に)読めなくてほっといてたんだけど意を決して読み始めたら充実し過ぎててやばい。



吉村秀樹語録


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「必然のためにある偶然性は絶対に持つべきだし可能性に賭けるべきだと思う」

出だしからすさまじい熱量。そして文章だけ読んでも意味が全然わからない。LIVEのMCでいつも思ってたけど、吉村さんの言葉って文字に起こすと全く意味がわからない。しかし実際に言葉として話されるとすごく伝わってくる。

「自分のスタイルっていうのはあるから、わけのわからないオープン・チューニングで作ったりするんだけど、それがどのコードかって言われたらわからない

何を言ってるんだ。もう見ている景色が一般人とはまったく違う。

ブッチャーズのバンド・サウンドにおいて中心に据えているのはベースなんですよ。ギターはそこに乗っけただけっていう感じ」

うん、知ってる。射守矢さんのベースは日本の至宝。映画「kocorono」もあれは完全に射守矢the movieという感じだった。

他にも全編吉村語録を堪能できるし、何よりも中央にある(たぶん)未完成の頃の吉村さんの姿が卒倒するほどかっこいい。ジャズマスターも似合うけど、リッケンも似合ってたよねこの頃。

Interview 田渕ひさ子


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ひさ子ちゃんのインタビュー。さすがギターマガジンだけあってひたすらに「ブッチャーズのギタリストとしての焦点」をあてていてめちゃくちゃおもしろい。色々な意味での感傷的な雰囲気はゼロ。

「banging the drum」(05年)くらいからブッチャーズ特有の”グレー”な部分を理解し始めたというか

あの”グレー感”は何なんだろうね。僕らが聴いてても感じるあの感じを、あとから加入したひさ子ちゃんはどう向き合っていったのかが詳らかに書かれていて実に趣深いインタビューになってる。


「Youth(青春)」の中で気に入ってるギター・プレイは?

一番印象に残っているのは「コリないメンメン」のイントロで出てくる下降フレーズですね。あそこが自分史上最速ピロピロです(笑)

そうなんだw



Memorial Message


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そして圧巻がぶち抜き6ページ分の各界からのメッセージ。最初が怒髪天・増子さんと上原子さんの対談。

99年のライジングサン・ロックフェスでよーちゃんがライブの最後に放り投げたストラトって俺が貸したやつなんですよね(笑)

ひどいww



この動画の最後のシーンですね。ちなみにこの「7月」の演奏はブッチャーズファンの中でも最上級にヤバイという伝説級の動画。このエゾに行かなかったおれはほんと死んだほうがいいと思った。朝焼けの光差し込む中の7月。本当はこの後に出演の「サニーデイ・サービスで朝焼けを迎える」というのが想定されていたストーリーだったんだよね。でも、押しまくってブッチャーズの時に来光。こういうのを神がかってる、というんだよ。


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各界からのコメント。イアン・マッケイのコメントとかすげー。

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クドカンと浅野忠信。この2人は吉村秀樹会にも来てて、浅野忠信ぼくのすぐそばにいたんだけどオーラありすぎてケツから血が出るかと思った。

Equipment Review


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そしてこの特集最重要項目が吉村秀樹全力機材特集。これまじでやばい。オレンジのテレキャスのエピソードいいな〜。あれグレコ製なのか。「7月」の変則チューニングが「D#-G#-D#-G#-C-F」とか書かれてて変態過ぎるチューニングうけるwwそりゃコピーできねえわ。

『kocorono』をひとつの境に、クリーンサウンドも多用するようになったが、その際にはコンプレッサーが使われた。当初はDOD FX84ミルクボックスというモデルが使われていたが、後にはMXRダイナコンプに替わり、クリーンサウンドでは常にオンにし、緩やかな立ち上がりとトレモロ・アームでの揺らぎを強調するロング・サステインを作り出していた。


あの、吉村秀樹にしか出せない(しかもライブの曲間でしか聴けない)幻想的なクリーントーンの「揺らぎ」は意外にもMXRダイナコンプという割とスタンダードな機材通してるは面白い。



このイントロの感じがまさにそう。これライブで聴くと最高なんだよな〜。



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ドラムたたくんだ!!!!


というわけで、たぶんギタリストにしか面白くない細かすぎて伝わらない吉村秀樹セットになってるのが最高すぎる。

Playing Analysis


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7月のタブ譜!!!!これでおれもCowpersになれる!!!!(意味不明)



ってわけで最強の特集、絶対この号は買っておいた方がいい。間違いない。2月現在まだ在庫ありになってるけど、なくなっても知らないからな!!
Guitar magazine (ギター・マガジン) 2014年 01月号 [雑誌]
ギター・マガジン編集部
リットーミュージック
2013-12-13


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