image

「新しい文章力の教室」という本を買った。

「商用としての文章」を生み出すことを生業としている人にとって貴重な灯台となってくれる一冊だろう。それと同時に「これからライターになろう!」という人はまだ読まない方がいい(最近そんな人がいるのかどうかは知らない)。この本のすごいところは


「どうすれば編集の人が面白いと思ってくれるんだろう…」

「なんで自分の文章は面白いはずなのにボツになるの!!」



みたいな葛藤に対する答えが書かれているからだ。その「もがき苦しんだこと」のある人じゃなければ、この本の意味はおそらく理解できない。「へ〜こうやって書けばいいのね」と「あの時こうやって書いておけばよかったのに!」では全然違う。

image



ところで話は変わるが僕は最近職場で某webメディアの編集責任者という職務を担っている。平たくいうと「編集長」。しかし、僕はもともとwebディレクターとして入社してきたわけで文章の編集を仕事としてやったことはない。そのため「編集責任者です」みたいな濁した言い方をしている。

なぜその某メディアの編集責任を担当することになったのかはよくわかっていない。

僕の予想ではたぶん「あいつブログ(※まさにいまあなたが読んでるこのブログ)書いてるし、あいつでいいだろ」的な感じで決まったのではないかと踏んでいる。たぶんライディングを担当されてる方々は「あのアラフォー独身孤独死確定のおっさん、何偉そうなこと言ってんだ」みたいな感じで迷惑をかけてるような気もするけど幸いそのメディアのページビューは倍々で増えているので許してください。

で、そんな僕の担当しているメディアの一部コンテンツはナタリーさんをやや意識している。ミュージシャンのインタビューは特に。ナタリーさんからすれば競合というのもおこがましいくらいの小規模メディアではあるが、「競合相手の編集長が出してるメディアハックメソッドを参考にしていいのか」という思いを抱えながら読み進めていた。

「すごく良いことを書いている…。でも、これをそのままパクってメンバーにフィードバックしてもナタリーの劣化版しかできないのではないか」という悩み。

しかし、筆者はあとがきで「もしこの本を参考にしてくれるメディアがあるのであればそれはwebメディア全体のレベルが上がるからそれでいいのだ」みたいなことを書いていらっしゃって腑に落ちた。まさにopen & shareの精神。培った情報は積極的に公開していき、巡り巡って自分たちに返ってくるというスタイルだ。エンジニアの世界では当たり前の概念だが、僕たちweb編集者やエディターも敬意をもってそのスタイルを利用させていただこう。

image


そんな気にさせてくれる良著だった。










    このエントリーをはてなブックマークに追加