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The Promise Ringが「Nothing Feels Good」再現ライブやるらしいけど名盤すぎてシカゴ住みたい

ピッチフォークのTwitter見てたらお父さん唸ったね。



2015年の大晦日、The Promise Ringがシカゴでリユニオンショウやるらしいです。しかも名盤「Nothing Feels Good」再現LIVEやるってさ!最高じゃんそんなの。シカゴ、前回の年末年始はアメフトがライブやりまくってたりrainer mariaが再結成したり。まさにemo的ゆく年くる年。
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Review of "Nothing Feels Good"

プロミス・リング
カッティング・エッジ
1999-10-08



『Nothing Feels Good』1997年にリリースされたThe Promise Ringのセカンドアルバム。「最高傑作」「エモキッズにもっとも影響を与えたエモバイブルの一枚」とも言われている。1997年といえば、mineralの絶頂傑作『The Power of Failing』がリリースされた年でもあり、90年代後半に巻き起こったエモブームの象徴的な一枚ともいえる。

The Promise Ringの魅力はなんといっても、mineralやsunny day real estateなどといった「叙情的エモ」からはかけ離れた「湿度の低いカラッとした天気のような爽やかなサウンド」「ヘッタクソでヘロヘロな歌」だろう。とくにデイビーの歌声はまったくもってうまくないんだけどつい聞き惚れてしまう。Cap'n Jazzに在籍していたデイビー。かれらの絶望的に下手くそな歌と演奏で一時代を築いたスピリットは、The Promise ringになっても脈々と受け継がれた。

1995年リリースされたファーストアルバム『30 degrees everywhere』を聴くと、演奏はわりと80'sディスコード系に影響を受けたような曲調。乾いたスネアの音やザクザクとしたギター、ベースもテロテロのフレーズばかりでそれはそれで魅力的なんだけど、やはり音は悪いし素人感が漂ってる。

プロミス・リング
カッティング・エッジ
1999-10-08




その後リリースされた本作『Nothing Feels Good』は、そういった魅力を残しつつオルタナティブロックのようなキャッチーなフレーズが登場し、メロディは最高にエモい。エモとは「マッチョイズムから切り離された男性の切なさとか生きにくさ」を体現してこそだとは思ってるのだが、まさにそれだ。

2002年に解散し、その後何度か再結成をして数回ライブを行っている様子だ。今回もパーマネントな再結成ではないのかもしれないけど、可能であれば彼らのライブを一度でいいから見てみたい。

"Nothing Feels Good"名曲選



たぶん彼らの中で一番の人気曲であろう『Why Did Ever We Meet』。 今聞くとコード進行とか音質とか、アメリカのザ・オルタナって感じ。耽美的なメロディからはかけ離れた「ゆるふわ疾走エモ」感が気持ちいい。パッパッパラッパッパッパラッパーラーっ




続いてThe Promise Ringの中でも個人的に一番好きな曲である『Is This Thing On?』。1分18秒あたりからの、サビのヘッタクソなコーラスとリードギターともいえないようなやはり下手くそな単音旋律が最高にエモい。




これぞ「プロミスリング節」のもっとも象徴的な曲ともいえる『Red & Blue Jeans』。切ないメロディを激しいサウンドに混ぜて叙情的に歌いあげる手法をとるエモバンドが多かった中、彼らはあくまでも出身地ミルウォーキーの気候のごとく(おれ行ったことないけど)静かに爽やかな音を出している。




でもライブみるとドラムとか完全に激しくて最高wデイビーは脳腫瘍で手術しまくった、って聞いたけど元気そう。ほんと彼のような貴重な歌声を持つ人はいつまでも無理せず休みながらも現役を続けて欲しい。

あとがき

ちなみに僕はリリース当初「なんだこれ?」とバカにしていたラストアルバム『WOOD/WATER』が一番の傑作だと思ってる。その辺の話もまたいずれブログに書きたいところではあります。というわけでまた今度。プロミスリング来日してほしいよね!