Guns N' Rosesの来日公演を観に横浜アリーナにさくっと往訪。いやー、ザッツレジェンドアメリカンロックパーティって感じの趣で心の底から楽しんでしまった。

前回ガンズを観たのは何と25年前の1992年@東京ドーム。四半世紀も前のことである。あの時僕は中2だった。いわゆる厨二病的病に冒されていた僕にとって、当時セックスドラッグロックンロールの代名詞であり、退廃的な風貌を前面に押し出していたガンズを好きになることは特におかしくもなかった。唯一横に弟(小6)が居たことを除いては。




そう、今回も僕たちは一緒に訪れた。39歳と37歳の兄弟が2人でライブに訪れる微笑ましさよ。

ちなみに我が弟。喋るとほぼヤクザなのだが、現在は一族経営の零細業者従業員としてどうにかこうにか働いているらしい。毎日「うあああああ」と意味不明なLINEが飛んでくるので退職も間近なのだろう。独立したいけど金がないと言ってるので、僕が「クラウドファンディングってやつやるとすぐに2億集まるぞ」ってウソついたら信じてました。頑張れ我が弟。

さて、新横浜駅に到着して横浜アリーナに向かう。すると、



なにやら人混みが。




出、出〜〜〜下敷きとかステッカーの海賊版売り場奴〜〜〜




25年前の東京ドームでも敷地外にこういうの売ってる奴いっぱいいた。25年前作ってしまった版下を活用する時がついにきた!とアングラ屋台業者は色めきだったのだろう。どう?売れたか?




てくてく歩いて横アリに到着した。ダフ様が映るスクリーンにテンションガチ上げ。見渡す限りちょい悪ジジイばっかりで良き雰囲気。ロックレジェンドのショウはやはりこうじゃないと。




テンション上がる上がるぅぅ!






横アリ向かいのビヤホールでは完全に便乗商法で店内延々とガンズのPV流してるらしい。店長仕事できる。




人混みの中いよいよ入場!パンクスプリングも今年で最後。豪華メンツである。タイコクラブやパンクスプリングといった老舗中規模フェスが最終回を迎える2017年。果たしてフェスブームは終わってしまったのか。




物販。デザインセンスが気持ちいいほど25年前と変わってなくて安心する。もちろん買わなかった。転売ヤーが箱買いしたという噂もあるらしいが間違いなく売れ残ると思う。




そしてアリーナに入場してみた。スクリーンにはThe Stone Rosesの来日情報が。ガンズといい、どうして90年代の人たちは薔薇とかをバンド名につけてしまうのだろうか。銃と薔薇。石と薔薇。ほぼキラキラネームだ。

そういえば今回のガンズのドラムはスティーブンアドラーでもマットソーラムでもない黒人のドラムだった(フランク・フェラーというらしい。上手かった)。黒人のドラム…後任…うっ!ロビー・マディックス!という薔薇系バンドの黒歴史を感じてしまうくらいにはガンズもストーンローゼズも好きだった。そして「主要メンバーが続々脱退して、ボーカルだけ残ってカッスカスの状態でも続けちゃうバンド愛好家」の僕にとっては、今回のガンズも4月のストーンローゼズも贅沢過ぎて胃酸過多になりそうである。幸せな時代になったものだ。




前座のBABYMETALが始まった。初めてちゃんと観たんだけど「これは売れるわ…」と改めて感じた。演奏うまいうまい言われてるけどまあそれは当たり前なんですが、SU-METALちゃんのオーラがガチでヤバい。伸びやかなvoとメタルサウンドのマッチングを僕たちは初めて聴いたからこそはまっていってるのだろう。好きになってしまった。

なお写真撮っちゃまずいかなと思ったので、Yakuza-METALがホットドッグ食べてる画像載せときますね。
 

開演目前はこんな感じの様子であった。館内にはずっとディープ・パープルなどのハードロックが流れており実に70年代ロックシーン。なんでハードロックってテンション上がるんだろうか。スクリーンには例のガンズロゴにエフェクトかけられたものが延々と流れていた。そして客電落ち!うおおおおおおおおれは今からガンズを観るぞおおおお!!上記映像の「うおおお!」って言ってるのも僕の声である。恥ずかしさしかない。


以下ネタバレあり!
これからライブ観る人は読まないで!




そしてついにガンズのSHOWがスタートうおりゃあああああアクセルが太い!さすがに痩せてくるかと思ってるけど全然痩せてなくてなんかもうアメリカの広大な農地でトラクター運転してる人みたくなっててちょっとウケた。

しかし、しかしだよ。オーラはまったく変わってない。変わってないどころか、ちょっとコミカルな体型のアクセルが、ド本気で殺気帯びながら歌ってるもんだから狂気度は以前より増している。そう、昔からこの「ギリギリアウト」な感じのテイストに僕は魅了され続けたのだ。




何の意味があるのかはわからないけど、アクセルはステージを通して2〜3回帽子を変えてた。

最初はただの太ったアメリカのおっさんみたいだった。しかし、狂気を帯び続けたように名曲を歌い続け、黒い帽子とサングラス、服をまとった日には完全に全盛期のアクセルを取り戻していたようにしか見えなかった。や、痩せてる…??あれは黄金期のアクセル・ローズか????僕はだんだんと錯覚をするようになっていた。最初は声も不調そうだったが中盤「welcome to the jungle」の「しゃななななななななな」決まった瞬間は完全に俺昇天モードに突入。アクセルの声もこの辺りから調子良くなってきたのだ。まさにあの堕天使が25年の時を経て戻ってきた。
 



SLASHの演奏も冴え渡りまくっていた。基本的にスウィープなどのテクニカルな演奏は一切なく、ブルース・スケールメインのソロを弾くのだがチョーキングの妙でここまで聴かせるギタリストはこの25年間出てきていないだろう。




映像技術の進化により巨大なスクリーンに映るSLASHの運指を観ることができたのも元ギターキッズ現ギターおじさんにとっては感涙である。僕たちガキンチョはみな「Sweet Child O' Mine」のイントロを弾きたくてグレコのレスポール(ギブソンは高くて買えなかった)をお年玉で購入して練習していた。もちろんストラップは限界まで長くしたよ。ああ、みんなのギターヒーローが目の前で最高のソロを弾いてるじゃないか…。



ってSLASHおまえにやけてんじゃねーかwwwww





一番かっこよかったのがダフだ。アクセルもSLASHもあれだけステージで走るのにデブってるってことは相当不摂生な生活をしているのだろうが、ダフは1人当時と変わらないプロポーションを保っていた。そしてベースの音が半端なくよくて彼の演奏技術の高さを存分に味わうことができる。デビッド・ボウイみたいなイケメンおじさんになってきた。

ときどきステージの端っこにくるんだけど、この光景を見てグッとくるおじさんおばさんは多いだろう。「It's so easy」のイントロベースだけでもうこの日は勝ちであった。




足揃ってるおじさんコンビ。かわいい。




そして大団円、ラストの「Paradise City」の時間がやってきた。あの笛客席に投げられてて取った人、めちゃくちゃ羨ましい。

僕は気づくと精一杯の声でアクセルと一緒に歌っていた。25年前の中学生だったとき、初めてみたライブがGuns N' Rosesだった。音楽が大好きで「ライブっていったいどういうものなんだろう」と当時うずうずしまくっていた。友だちがVHSに録画してくれたMTVのPV集をボロボロになるまで観ていた。「Parasise City」のPVには、スタジアム・ロックよろしくクソでかい会場での演奏が収録されている。それを観て想像していたが、その想像を遥かに超える景色を中学生のときに観てしまった。その時とまったく同じ感覚を思い出していたからだと思う。




ところで僕はここ最近、こういった「昔人気だったアーティスト」が高額チケット設定して来日してくるのが嫌いだった。ファンの使えるお金が増えたと思って金を回収するスタイルに見えてしまい、そこにパンクやロックの精神なんか1ミリもなくなり単純なビジネスになっていると思っていた。

でも、今回のガンズのSHOWを観て考えを改めた。ファンにとってはまちがいなく需要があるし、さすがに金がかかってるだけあって凄まじい規模のスペクタクルなステージセットや照明、サウンドを堪能することができるからだ。本当に大金払ってでも観て良かったと心から思っている。楽しかった!!!!!!
 


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