I'm Swayin in the Air

起業4年目を迎えました

Burnout気味の起業家が、未来の自分に送る文

f:id:kocoronoblue:20220619231834j:image

2021年4月に自分の会社を設立したのだけど、そもそも起業家になりたかったわけではない。勤務先で働きつつ、単純に節税したかっただけで法人を設立したのだ。

ところがそれとは関係なく、2021年5月くらいから色々あって干され始めて雲行きが怪しくなり退職に追い込まれた。

43歳家族持ちでこれはやばい。まさに窮地。

ギリギリの状況に追い込まれたが、友人達が手を差し伸べてくれて新しいwebサービスを生み出してくれた。それができたのが2021年6月18日。つまりほぼ1周年。あっという間であった。

 

気づくと20万人以上のユーザーがサービスを使ってくれたし、信じられない規模の大きいイベントにも導入された。

外から見ると順調に見えるかもしれないけど、実態はそんなことない。この365日間、毎日のように「事業が潰れたらどうしよう」「強力な競合が登場したり、大企業がウチを潰しに来たらどうしよう」「資金繰りどうしよう」「支払いが滞ったらどうしよう」みたいな悩みを抱えながら過ごしている。はっきり胃が痛い(比喩的な意味じゃなくて、ストレスでリアルに胃痛を感じる)。

 

起業家とは、クライアントに対してバリューを提供してそれとのディールでマネタイズしたり、資金調達などで潤沢な資本を作り、それをもとにマーケットをドミネイトしていくことがミッションであることに異論はないだろう。

「おれの事業は常に右肩上がりでうまくいっている」ことを誇示しないといけないという強迫観念は必ずあるし、弱音を吐くことなど許されないとまわりが思ってる節もある。

 

しかし事業なんてそんなうまく行く方が稀だ。悩みを抱えてない起業家がいるとしたらそいつは大ウソつきか狂人のどちらかである。誇大妄想をリアルに吐き、人を騙して資金を得ようとしている下品な人間だ(実態に基づいてバリューを提案しそれに対する資金を得ている行為はなんら非難されるべきじゃない)。

 

僕は凡人で、毎日何かに怯えながら経営をしている。はっきり言ってしんどい。何でこんなしんどいことをしているのかわからない。そんなこと言わなくてもいいのだけど、誰にも話せないし、つらさを打ち明ける起業家仲間なんてそもそもいない。だからこのブログに「辛い」と書くことだけは(自分を)許してあげることにした。単純に文章を書きまくることでストレス解消している節もある。

 

 

そんなわけでここ最近かなりBurnout気味になってしまい、もうどうしようもない気分なのでこのブログを書き始めた。

同じような悩みを抱えてる起業家は山ほどいるだろう。起業家のバーンアウト症候群はかなり深刻らしいということはいくつかのweb記事からもうかがい知れる。

もしこの記事に辿り着く人がいたら、君も僕もみんな悩んでいるし、特に解決法が転がってるわけでもない、無理なものは無理だけど自分を壊してまで燃え尽きるのだけは避けよう、っていうことだけ伝われば本望です。

 

毎年僕は5月〜6月になると人生の調子がおかしくなる。前々職の大企業在籍時もコロナ禍の6月から調子を崩して退職した。

間違っていた選択だと今でも思うけど、後悔しても仕方ない。今はしっかり睡眠と休息をとって、アクセルを緩めつつ「強制退場だけは避ける」ディフェンシブな動きが必要だ。未来の自分がこの記事を再読したときに「あーこんなこと思ってたんだ。あの時の俺、辛かったんだね笑」と笑って読めるようになれたら良いと願って書いた。