I'm Swayin in the Air

起業4年目

cuthbarts/materialレコ発@吉祥寺warp

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「男は別名保存、女は上書き保存」という例え話があるわけですが、まるでそれは同窓会で12年前超絶かわいかったあの子がかわいさに加えて美しさを兼ね備えて僕の前に現れた、みたいな感じだ。よくわかんないと思うけど、12年ぶりに僕はcuthbartsのライブ見ることができたんですよ今日。それは美しく儚い40分で泣きそうになったよね。


==== 親は選べない、とはよく言ったものである。今まで生きてきた人生になにも不満はないのですが、それでもふと「もし僕が札幌に生まれて札幌でバンドをやってたら」と妄想することは多々ある。もう少しだけ人生が刺激的だったかもしれない。それくらい札幌大好き。


というわけでそんな数ある札幌シーンの中でも僕が愛してやまない、郷愁極まる爆泣必至の最強バンドcuthbarts。そしてそのcuthbartsとスプリットCDを出したmaterial。レコ発ライブが吉祥寺warpで行われたのですべての用事を投げ捨てていきました。cuthbartsの関東ライブは札幌エモに飢えてる僕らにとって激しく貴重なのだよ!!!

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after the greenroom


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前知識無しで観たafter the greenroomがくっそかっこいい!ちょっとビックリした。Vo&Guの女の子すっげーギター上手い。歌もアマチュアくさい適当な感じが一切なくて手抜き無しの本気度で良かったなあ。ベースの女の子、テクもあるしフレーズも素敵だけど何より弾いてる時の表情がすごく素敵だった。あとドラムがなぜかナパームデスTシャツ着てるのも好感度高い。

売れると思うし売れて欲しいなー。

material


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materialきた!僕ベースの杉本さんにはほんとよくしてもらってまして。6月に行われた吉村秀樹会で12年ぶりくらいにばったり会えてから仲良くさせてもらうなど。でもmaterial自体は90年代から活動してるそうなんですがちゃんと聴いたことなかった。「おれ札幌のことなんも知らねーじゃん…」と後悔するレベルでくそかっこいいぞマテリアル!もっと早くから聴いてればよかった!

もうね、「音の塊」感が完璧。3〜4年やったくらいじゃ出せなませんよこの感じは。MCでは「吉祥寺には朝キャバとかあるそうですが起きれなくていきませんでした」「最後はケツ出しますね」とか謎なテンションでホントにケツ出してたんですが音は完全に札幌直系サウンドでおじさん脳汁出まくり。

驚いたのがスプリットに入ってる「メジロマックイーン」。90’sハードコア/エモを彷彿とさせる熱い演奏に「メイショウサムソントウカイテイオーステイゴールド…」とひたすらG1馬を連呼するという謎曲w

あと序盤の曲「どこかで聴いたことあるな〜」と思ってたら持ってるコンピに入ってる曲だった。コンピはだらだらなにも気にせず聴いちゃうからいけない。


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地蔵


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ステージ転換でランディ・ローズモデルっぽいジャクソンのV持ったギタリストとガンズのシャツ着た黒いレスポールの方が登場。ベースもV。そしてドラムツーバス。vo以外突然黒いマスクをし始める。

明らかに怪しい雰囲気が漂ってきましたw「まさか…メタル?」と思ってたら本当にド直球のメタル!うおおおおかっこいいいいい!

でも何でマテリアルとカスバーツの間に入ってるんや!と思ったら、MCで「なぜメタルが出てるかと言いますと、僕たちマテリアルの杉本さんと元同僚だった、ただそれだけで出ています!」おいおいwwwでも明らかの今日のラインナップからは浮いてましたがいや本気でカッコ良かったです。MCの

「どんなテンションでMCすりゃいいのかわかんないんですよね〜」
「僕達ひとつも怖くないですから」
「皆さんたまにはメタルに触れてみるのも悪くないです」

とよくわからないフレンドリーさが魅力ですねw演奏はめっちゃくちゃかっこいい。ハード系好きな人は絶対見たほうがいいです


cuthbarts


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1.草原

スプリットに収録されてるこの新曲はもう!もう!カスバーツ聴いて10年を超える私ですがもう新境地到来的なこの優しいメロディに憤死。こんなに優しくも綺麗なメロディなのに最初の歌詞が「さよならさよなら 優しくなれたな」とくるあたり結構なドS感醸し出してる。

それはまるでニコニコと満面の笑顔でSMクラブにいく西●敏行のようだ。完全に例えを間違えている。まるでcuthbartsの良さが伝わらない。とにかくだ。この曲聴いて心のひだに触れない人はたぶん色んなしがらみで心が汚れてるから、一度修行僧にでもなったほうがいいそれくらいの名曲だ。



2.流星群

引き続きスプリットからの新曲。途中のアルペジオでミスってて曲終わったあと堤さん「感動して演奏を間違えました」とか適当なこと言っててちょっと萌えたw



3.群青
「昔の曲やります」と言って始まった群青。僕はほぼ毎日聴いてるから全然昔じゃないんですけどね!キーボード入ったアレンジ聴き慣れなかったけどライブで聴くとほんと良いなー。「ヨリソウ」がリリースされた時のこの曲のキラキラっぷりは未だに鮮烈に覚えてる。こうやって今でも演奏してくれて本当に嬉しい。

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4.夏色の列車に乗って
アルバム未収録の名曲「夏色の列車に乗って」。なんで入ってないんだよおれのiPodに入ってないよ!たぶんyoutubeの再生回数のうち3分の1くらいがおれの再生なんかじゃねーかってくらい聴きこんでる名曲。早く通常音源に収録してください!



POZI vol.2 特集&CD:カスバーツ
コバルト
ポエト・ポートレイツ
2009-07-17




5.kiristo
1stからの超絶名曲。まあcuthbartsは捨て曲ゼロの名曲オンパレード大会なんですが中でも1stは徹底的に暗いのにメロディ綺麗で僕大好きなんですよね。その中でも美しい曲であるkiristo。この曲もキーボードアレンジが良い感じになってて心臓にうにゃうにゃまとわりついてくる感じが最高。


6.ウシナウミウシナウ
「kiristo」演奏終了後「今日はありがとうございました!」で終わったはずがマテリアルzakiさんが「ウシナウミウシナウやってよ!」とでかい声で叫んで「もういっかい!もういっかい!」という謎のアンコールがwツツミさん困惑しつつも演奏続けてくれました。

リハとかしてなかったのかもしれないけどとても繊細で美しく、そして曲後半のか細くも情熱的なツツミさんのシャウトにあてくし昇天。


とこんな感じで12年ぶりのcuthbarts終了。本当に泣きたくなる良いライブだった。良い意味で昔と変わらない佇まいを見ていて前向きな気持ちに。何か最近自分が老けてきたんじゃないかとかそういう後ろ向きな気持ちあったりするんですよ。

でもこうやって「あの頃」と同じように演奏してくれる人たちがいると「このまま、このまま」的な、それでもいいぜ的な気持ちになれましたこれこそがライブの醍醐味だよねありがとうございました!

次はシェルターあたりで2時間ぶっ続けライブとかやってください!チケット1万円くらい余裕でだします。

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