世の中には「フジロッカー」という名の妄想癖を抱えた重症患者(ほぼおっさんおばさん)が割と多くいるのだが、そんな彼ら彼女らの長年患ってる病がいくつかある。そのウチの一つが「Flaming Lips 苗場に登場」という永遠のナイネ枠に対するこじらせた愛情。そんなことはみんなわかってるんだよ。でも妄想するくらいいいじゃん…。と思ってたらまさかの2014年にラインナップ!!信じられない!病完治!
多幸感を極限まで追求した愛と生きる希望を紡ぐカルト・サイケデリア楽団 Flaming Lips が、多幸感を極限まで追求したFuji Rock Festival という日本人が生み出した最高の祝祭空間に登場するとかもはや麻薬取締法に抵触するレベルだ。 ====
Flaming Lips 個人的オススメアルバム
リップスの代表的なアルバムと言えばやはり「Soft Bulletin」が筆頭だ。もちろん意見はあると思うがいやーでもやっぱりこれだろ。一曲目の「Race for for prize」をマスターせずに臨むのはかなりのリスク。ギネスレベルの風船、紙吹雪の量とともに鳴らされる狂気寸前の超名曲が深夜の苗場に響き渡るとか想像しただけで失禁する。
デイブフリッドマンプロデュースだけあって、全編通してドラムのサウンドバランスやエフェクトが絶妙。ちなみに僕は「waiting for the superman」のサイケデリックかつ優しいメロディが大好きだ。
サマーソニックの映像。このオープニングエフェクトはなかなか秀逸で、誕生を意味してどうのこうのとロキノン系ライターホイホイ的なギミックからのウェイン風船ウォーキング。そしてRace for the prizeが始まるんだけどまあここからの歓喜の空間を堪能しないで墓場に入れるかという感じ。
ライブで歌がヘタ?そんなことはどうでもいいのだよ。どうせ現地でこれが流れたらもう会場全員多幸感によるアドレナリン出まくって関係なくなる。あとウェインの歌は確かにヘタなんだけどその分演奏は異常にうまい。ドラム脱退した。。。と聴いたけど果たしてどうなんでしょうか。
ちなみに直近の来日公演だと紙吹雪や風船の類は無い新たなフェーズでのライブになってたとのことだが果たしてFUJI ROCKではどうなるのか。たぶんグリーンステージトリ前だろうし、最終日のあのモンスターステージをド派手な祝祭空間へと昇華して欲しい。祈ってやまない。楽しみになってきた!
「Soft Bulletin」でUSインディー・ロックシーンでの人気を決定づけたFlamingLips。しかしそれまでは「変な音をだす歌がヘロヘロな人たち」的な、誰も得しなそうな感じのカルト的なバンドだった。最近観たライブだと昔の曲はあまりやっていないみたいだけど、僕は今の綺麗な音を出すより昔のLIPSの音源のほうが好きだ。聴いておいた方がいい。
初期の名曲「She don't use jelly」。シンプルなフレーズの繰り返しにローファイ感あふれる音構成があの楽しかった頃の自分を思い出す…。15年前…リキッドルームで観たリップスは最高だった…リキッドルームはまだ新宿にあったよね…体重は今より10kg軽かったな…当時付き合ってた女の子はみんな音信不通だな…元気かな…っと危ない自分語り始めちゃうところだったぜ…。
そんなことはどうでもよくて、「soft bulletin以前」のアルバムではもっとも秀逸だ。サウンドに変なエフェクトがほとんどないので曲の良さが際立っている。他にも
①Turn it on
②Pilot Can At The Queer Of God
⑥Superhumans
⑦Be My Head
この辺は聴いてると幸せになれるから聞いておいた方がいいよ。
クラウドテイクトメタリックも初期の素晴らしいアルバムだ。何と言ってもジャケが良いよねwなんだよこれ。どういう美的センス持ってたらこのジャケ選ぶんだよ。これこそ正しいUSインディー。大好きだ!
ボアダムズYoshimiをフィーチャーしたタイトルトラックも素晴らしい。ライブの定番曲である。これギターで弾くとわかるんだけど、めちゃくちゃ簡単なコード進行。こういうありふれた進行をここまで名曲にできるというのはやはり天才の所業なのである。
最終日グリーントリ前か?
気になるのがステージ割。ロゴの扱いからして最終日グリーンステージのトリ前だろう。3万人の前であの爆烈歓喜のサウンドが鳴り響くとかほんと気絶しそう。
これは2012年メタモでの写真。間近に迫ってきたウェイン様!!!果たしてこの風船男は苗場にも現れるのだろうか。とにかくまあOUTKASTとの被りが気になるところではありますがここは一つリップス最優先で行きたいところです。嗚呼生きてて良かった!