1980年代後半から90年代にかけてムーブメントとなったシューゲイザーというジャンル。my bloody valentine、slowdive、swarvedriverと並んで「シューゲイザー四天王」とされるRIDEが復活!!!遂にシューゲイザーリユニオン祭り・最後の1ピースが揃った!というわけで一部の洋楽ファンが色めきだったわけです。
primavera sound2015のトリを飾り、FUJI ROCK '15でノエルトリの前に登場するRIDE。さあ、きみはRIDEのリユニオンショーを観る覚悟ができたのか?おれは正直まだできていない!観るのが怖いんだああああああああだってコーチェラ2015のyoutube中継観たけど絶不調でクソ過ぎたからな。頼むぞ!
ってわけでRIDEの名曲10選だ。これでフジロックの予習しとけ!
1.vapour trail
RIDEファンであれば誰しもがこの曲をベストソングに抜擢する。vapour trail。あまりにも儚いメランコリアサウンドに数多くのシューゲイザーファンが心を締め付けられそうになりながらこの曲を聞いていた。
ファンには有名な話だが、この曲のギターリフは1パターン4コードしかない。同じ循環コードを最初から最後までずっと続けている。 そしてフランジャーを強めにかけたりリズムアレンジを変えたりして曲が成立し、圧倒的な名曲となったわけだ。まあ細かい理屈はどうでもいい。
この曲を聞かずに君はフジロックにいくのか?グリーンステージに爆音で鳴り響くこのギターリフを体験しないで2015年を語ることはできないだろう。
2.Chelsea Girl
デビューEP「RIDE EP」(通称赤RIDE=ジャケットが赤かった)に収録される、いかにも80年代後半のマンチェスターブームに乗ったようなワウ・ペダル乱用や勢いで作ったような初期衝動あふれる一曲だ。
ガードナーとベルのハモりは本当に美しいなあ…。
赤ライドは流通に無いのかな?Amazonで検索したけどこれしか出てこない。おれ赤RIDE持ってるよ〜。部屋のどこかにあるんだけどどこいったんだろう。昔ディスクユニオンで中古500円で購入。一時期、RIDEの事なんか誰も覚えてなかった。
3.twisterella
全然シューゲ感ないよねこの曲。ネオアコじゃねーか。そしてそれが最高なんだよ。陽気なネオアコなんだけど、気だるく歌ってる感じはまさにRIDE節。
4.Dreams Burn Down
これぞシューゲの教科書基本編に掲載されるべきお手本のような曲。この曲好きになれなかったらシューゲイザーを好きになるのは無理だろう。ミドルテンポに甘いメロディを歌いあげ、しかしその背景に都度くっそうるさいフィードバックノイズをまぶしてくるというサディスティックな曲。これこそがRIDEだ。
1stアルバム「nowhere」(通称波ライド)はなんだかんだでシューゲ界の金字塔だろう。ある程度聴きこまないと染みてこない曲も多いけど、とにかく全般に渡ってギターのテンションコードとディストーションの組み合わせが美しい。
5.Cool Your Boots
ギターのファズが最高にぶっ飛んでて頭おかしくなりそうになるCool Your Boots。この曲も同じリフの繰り返しが熱い。3のtwisterellaも収録されている2nd アルバム「Going blank again」(通称顔ライド)は、1stのシューゲ一辺倒サウンドから、当時のブリットポップの影響を受けてかネオアコ風味の曲やこの曲のように新機軸のサウンドメイクを施されている。作品としてバラエティに富んでいることもあり、この2ndをRIDEの最高傑作としている人も多い。
よく見て欲しい。これはキュウリパックでもしているのだろうか。RIDEは基本的に自分たちでジャケットを制作していたそうで、いったい誰のセンスだったのか気になるところだ(全然知らなくてごめん)。
6.Drive Blind
この曲も初期衝動一発のリフ、だっさいデジタルリバーヴかけ過ぎなギターのアルペジオが無邪気に響く一曲だ。
7.Like a daydream
この曲はLIVEで盛り上がるんだよなー。この曲もそうだけど、やはりRIDEは基本的にネオアコベースの曲にギターファズを思いっ切りかけるというのが初期の手法でありこれは当時若かった僕にはとても新鮮だった。
8.taste
再び世紀の名盤1st「Nowhere」(通称波ライド)からのtaste。これもメロンコリックなこのアルバムには珍しい明るく仕上がった一曲だ。
9.Unfamiliar
sennenを入れるかこれ入れるか迷ったけど。リユニオンLIVEでも時々演奏されてるぽい。
10. Leave Them All Behind
最後はやはりこの曲だろう。顔ライドの記念すべき1曲目だ。恐らくこれを初めて聞いた人のほとんどが「あれ?波ライドのときのシューゲ感少なくね?」となっただろう。シューゲ四天王と呼ばれるほど完成度の高いシューゲアルバムを作ったのに一気に変えてくるあたり策士といえる。しかし後半は怒涛のフィードバックノイズ荒らしで耳が壊れそうになること請け合いだ。
この曲はLIVE後半のもっとも盛り上がるポイントに配置されていた。今ではどうなってるかわからないけど、この曲はやはり生で聴きたい。
以上がRIDE俺的名曲10選だ。お気づきだろうか。波ライド、顔ライドからばっかりで「タランチュラ」が入ってないことを。ごめん全然聞いてないんだ。
ジャケがくそかっこいいので昔相当わくわくして購入して聞いたんだけど、どうしても駄作にしか聞こえなくて即効でユニオンに発売したことがありました。たぶん大した曲入ってないからいいです。他にもあれがないこれがないとかツッコミどころはあるだろう。「Mouse Trap」とかも入れてなかったねそういえば。まあ許して。
というわけでフジロックのRIDE予習はこのあたりおさえとけばだいたい通ぶれる。いいか、RIDE@フジロックは最終日のトリ前に出る。童貞のお前ら、RIDEで大人になるチャンスだ。ノエル目当ての独身女性を頑張ってナンパし、なんとか一緒に見ろ。その女はノエル目的だから「RIDE…ずっとギターうるさいしぼそぼそ歌ってるからつまんない」とか言われる前に解説してやれ。帰り道高崎あたりのラブホに入れるかもしれないぞ。
間違ってもハリケーン#1の話はするなよ。ベルは「ハリケーン」にしたかったけど同名バンドが既にいたから適当に「#1」つけたって話をしても女子は食いつかないんだぞ。
というわけでお先にPrimaveraで見てきます!レポご期待ください!
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