前作「Babel」が全米・全英チャートで1位になるなど世界中で圧倒的な成功を収めたフォークロックバンドのMumford & Sons。最新作「wilder mind」がリリースされたので聴いてるんだけど…これ、本当にMumford & Sonsか?
あまりに変わりすぎてPITCHFORKがレビューでまさかの2点w 一生懸命アルバム作ってこんなこと書かれたら泣くだろ。でもおれ、聴いてたら嫌いどころかすげー好きなんだよな〜。どうしよ。感覚ずれてんのかな。
バンジョーの音が無くなってるんですけど…
彼らの特徴だったバンジョーの音はほとんど消えた。ジェイク・バグに「バンジョーを持った金持ち野郎」って言われたのがショックだったのかな?
完全にオーソドックスな売れ線ロックサウンドになっている。これはさすがに物議を醸す気がする。コールドプレイ?muse?もはやフォークの要素なし。ちょっと聴いてみよう。
アルバム2曲め「believe」のこのサウンド…。まるでスタジアムロックだ。特に後半の、マイナー進行でシンガロング系の歌い回し、タムまわしをメインときたドラム、鳴きのギターソロ。
いったいどうしたんだ。この時点でもはやMumford & Sonsは変わったということを嫌が応にも突きつけられる。
そして決定打が次の3曲目「The Wolf」。これは完全にビルボードチャートシングルでTOP10入り狙ってますわ〜。これはあかん。一般人には最高にポップでウケると思うけど、PITCHFORKで採点してるような社会不適合者は一番キライな音だわ。
なぜ変わる必要があったのか?
この勇気はすごいと思うよ。だって彼らはアコギとバンジョーメインの「音の隙間」でフォーキーなサウンドが新鮮で多くの人に受け入れられたのに、今作ではそんな隙間ゼロ。オーガニックサウンドを捨ててモンスターマーケットに殴り込みをかけてきた。
ところで、なぜ変わる必要があったのか?Mumford & Sonsは2013年グラストンベリーフェスなど各夏フェスでのヘッドライナーだ。人気は頂点まで達したといってもいい。セールスも好調だった。あのままのサウンドで出してたってチャート一位は確定していただろう。
もしかしたらあまりの観客の熱中っぷりがうざくてわざとファンをうんざりさせようとしたんじゃないかってくらいのすごいライブ動画。そりゃ毎日こんなことやってたら嫌になるわ。ま、真実は知らないですけど。この勢いでフジロック来てもらえませんかね!
個人的な思い出を振り返ると、やはり2013年のフジロック初来日だろう。夕陽の差し込む涼しい時間帯。グリーンステージを、美しいアコースティックサウンドとバンジョーでプリミティブな興奮へと招いてくれた彼ら。ダントツのベストアクトにあげた人たちも多かった。 またあの興奮を味わいたい!