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起業3年目を迎えました

Husking Bee「SOMA」レコ発ツアー@渋谷O-Eastに行きエモとは改めて非モテのための音楽であると自覚した

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すっかり遅くなってしまいましたがハスキンの「SOMA」レコ発ライブにいってきました。

==== 僕にとってのハスキンといえば「極東最前線」というオムニバスアルバムに収録されている「海の原」が始まり。その前から名前は知ってたんだけど、どうせその辺の凡百のメロコアバンドだろうということでまったく聴いてませんでした。「海の原」を聴いて「全然メロコアちゃうやん…!味わい深すぎるわ!」と思い直して何枚かアルバム聴いたりしてました。

しかし名盤「FOUR COLOR PROBLEM」以降はよく知らなくて、ぶっちゃけ解散してたことも全然知らなくて「イッソン、ソロ活動がんばってるな」くらいに思ってました。すいません。当然新譜も聴いていなかったのですが友人がチケット余らせてるということなので行かせて頂きました!

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会社がヒカリエなので会場まで徒歩10分。仕事が終わったあとでも余裕でライブ見る事ができる環境は素敵だと思います。職場がヒカリエで良かったと思える数少ないポイントの一つですね。

チケットがもう一枚余ってたので、当日券買おうとしていたスーツ姿のお兄ちゃんに無理やり転売。そのお兄ちゃん一人で後ろの方でめっちゃ歌っててすげー好きなんだな感が半端ない感じで「良い人に売ったな…」と嬉しくなってました。

ベイスターズ仲間でもあるしもさんと合流。僕らはお酒を煽りあっという間に酔っぱらいながら「やべえベイスターズ勝ってるww」「あの女の子かわいいwwww」などというクソ下衆トークを繰り広げるコンビとして開演を待ちました。酒と野球と女の話。これからライブ観るのに。これぞ正しい日本のオッサンのアフターファイブ。もう抗いようがないからあきらめた。

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1910開演。一曲目があの曲で始まりクソ胸熱オープニングから僕らおじさん連中の脳内血中濃度が途端にマキシマム。ってまだツアー中なので曲は書かないのが礼儀なんでしたっけ確か。まあとにかくですね、解散前の曲がどかっと演奏されて涙が止まらないよ僕はいやほんとは全然泣いてないけど。

そして次第に新譜の曲に。もちろん未聴だったのでどの曲がどう、とかそういう感想は出せないんだけどすべての曲がとにかく絶妙なポップ感あるメロディでとにかく素敵。ハスキンが凡百のメロコアバンドと一線を画しているのはバックボーンに僕が大好きなアーリーエモがバックグラウンドにあるからではないかと踏んでいるのである。

よく聴くと開演前のSEではジョシュアが流れている。そんな状況に会場にいるたくさんのエモおじさん達は、若い頃リア充連中開催パーリーナイトをてめえらぶっ殺すぞおれも誘え的な怨念をエモを聴きながら抱えつつ耐え難きを耐えていた時代を思い出してみんな袖を濡らしていたわけだ。エモなんか聴いてる奴は当時も今も未来も非モテ路線まっしぐらだから関係なかった。

とにかくハスキンはそういうのが良いのである。90年代後半から00年代初頭、非モテ連中に流行していたエモを現代のポップセンスに昇華し今や押しも押されぬJパンクバンドとして絶対的な人気を誇るようになったわけで、これが「俺たちの憧れ」になるのは当然の結果かもしれない。

大学生の頃、 同じゼミにいた山形県出身の美人だったあの子だ。洗練されたルックスでみんなから人気だったあの子。僕は8000m級登山アタックのつもりでどーにかこーにか飲みに誘ってみたら成功し、あれこれしようと話してたら彼女お酒がまわってきたらしくだんだん方言で話し始めてそれがやっぱりかわいい!もっとその方言でおれのこといじめて!みたいなやり取りを思い出したんだ。ハスキンだってそうじゃないか。アーリーエモという実にいなたいけど光る素材を現代風にアレンジしたんだ!演奏聴けよ。

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まあそんなこんなしてるうちに僕らオッサンはビールを追加しにいったらとおるも来てチーム町田泥酔支部の様相を呈してきた。金曜日の夜は酒だー!酒よこせー!というテンションになってましたがよく考えたらシモさんは土日仕事だし週末気分でまじすいません反省しています。

そしてライブは終盤〜アンコールに突入。AirJAM世代なら誰でも知ってるあの曲やこの曲がばんばん演奏されてもうお腹いっぱい夢いっぱい状態に突入です。チューニングが若干あやしいとか色々あったけどそんなもの気にしないであの頃の楽しかった毎日に戻ればいいさ!と言われているような気がして参りました。まあ細かいことはどうでもいいんだけどハスキンちゃんと聴くとホント計算されたポップ要素満載でかっこいいんだよな〜。実に幸せな気分になりました。もう頭にタオル巻いて半ズボンで暴れられる年齢ではないけどそんなことやって楽しかった頃を思い出しましたおしまい!

SOMASOMA [CD]
アーティスト:HUSKING BEE
出版:ハイ ウェーブ
(2013-02-20)