おれたち全員同窓会〜cuthbartsに会うために

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cuthbarts30周年記念ライブのために札幌にやってきた。こんな最高のライブにくる人間、絶対に学校の同窓会なんて参加したことないし呼ばれることもない人種だ。だから僕たちはライブハウスで青い時代を過ごしてきた。まさに今日はおれたち全員同窓会状態。懐かしい知り合いたくさん会えてびっくりしたわ。

 

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大雨の札幌へ。

ここが伝説のハコ、カウンターアクションか。札幌のバンドが好きで好きで仕方なかったのに実は初めて訪れた。

 

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そう、この雰囲気だよ。おれたちの居場所はこうだった。開場時間すぐなので空いてるようにみえるけどソールドアウトしてたので最終的にはパンパンの入りになってた。cuthbartsでソールドアウトさせる札幌city最高だぞ。

 

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デモ時代のcuthbarts初めて聴いたあああああゴリゴリやんけ。めちゃくちゃかっこいいよぉ…

 

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今回の企画はKinzoさんが何と2年前から企画してたらしい。MY CHORDもbufferinsも2年前から出演オファーされてたらしくてとんでもない企画マンである。

俺はcuthbartsをたぶん25年くらい前から聴いてると思う。それからずーーーっと好きなんだけど、出す音源すべて好きなんだけど、やっぱり僕の原風景は1st ALの「kiristo」なんだよ。「白い神様」にcuthbartsの全てが詰まってると言っても良いのでは。bloodthirsty butchers、cowpers、toe、そしてcuthbarts。これが僕の見ていた景色だ。

 

確か25年くらい前、下北沢シェルターで開催された「サンカクヤマニノボル」という伝説の企画ライブに出ていたcuthbartsを観に行った。当時僕は何も持っていなかった。仕事に就けなくて無職だったし、お金もないし彼女もいなかった。本当に暗く長く終わりのないトンネルを歩いてる人生だった。cuthbartsは別に肯定もしてくれないし否定もしてくれない。ステージ上で堤さんはずっと笑っていたかった、とリフレインを繰り返すことしかしてない。僕はそんなcuthbartsにだけ救いを求めていた。

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あれから25年経った。暗く長かったトンネルはいつの間にか抜けていて、それなりに良い人生になってきた。あのときcuthbartsに救われたのかどうかは今でもわからないけど、カウンターアクションにはあの時と何も変わらない音が鳴っていた。

 

「人生的音楽」

 

これは台湾で開催される大港開唄というロックフェスのキャッチコピーで僕はめちゃくちゃ好きなんだけど、翻訳すると「人生そのものが音楽のようなものだ」という感じだろうか。音楽が好きな人生、ではなく人生とは音楽。そんなこと誰も知ったことないだろうけど、僕は札幌の中心地でcuthbartsを観ながら「やっぱり人生とは音楽だよな」と1人そんなことを考えていた。

 

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そしてこの夜はもう一つ信じられない人生的音楽の伏線回収がきてしまった。そう、俺はbufferinsをついに観ることができた。復活するなんて信じられなかった。ほとんど札幌でしか活動してなかったのかな。持っていた音源二枚ともボロボロになるまで聴いたbufferins。本当に復活してた。GREEN GREENで始まってしまい気絶するかと思った。

 

こんな夜がまたあるかどうかはわからないけど、こういう場をたくさんの人が作り上げてくれたことに感謝しかないし、またこんな夜があったら必ず訪れるよ。