フジロック2014、遂に最終日day3だ。昨年は「真の孤独」を味わったあの忌まわしき一日。あれは本当にツラかった…。しかし、今年の最終日は友人が多く居てかなりの安心感があった。僕は一人じゃないんだ…!
冒頭の写真はday1にも登場した仙台在住のKRD30歳独身女。
偶然彼女は僕と全く同じレインギアを持っていた。あげくに友達とお揃いの変なサングラスを持っていたので借りて撮影してみた。な…なんかデジタリズムみたいでかっこいいじゃねーの!KRDのこの薄ら笑いと、男女ペアルックなのに恋人感が1mmも漂ってこないあたり男女の友情は存在する!と断言しても良い気がしてきた。
このブログでお馴染みチーム都立O川高校のしおざわ、K出、O場だ。相変わらずの残念クオリティである。写真から漂ってくるこの残念アラフォー感はまさに「諦念」という言葉がよく似合う。
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食べたり飲んだり遊んだり…
長いことフジロックに行っているが、アバロンの上の方には行ったことがなかった。今回は友達がたくさんいたので遊びに遊んだよ…!
何と「よなよなビール(生)」のブースがあるじゃねーの!めっちゃうまいいい!「今年から出してるんですか?」と聞いたら「毎年出店してます^^」と冷ややかな目線で言い切られた。知らなかったぜ…。ここはオススメ。
そしてよなよなを飲みつつ横のブースにいったらアフリカの変な楽器を触らせてくれるエリアが。どこの国なのかも、楽器名も、素材も弾き方も忘れてしまったが素敵な音色だった。
「フジの会場で一番うまいフェス飯」と僕の中で話題「さくらぐみ」のピザを食した。バカどもが歓喜している図だ。
しかしここのピザ。本当に、本当にうまい。うま過ぎて2011だか2012に一回未出店だった年があったんだけどその年は本気でピザロスになったレベルだ。それくらいうまいんだけど、さすがに並び過ぎ。たぶんピザ出てくるまで40分以上かかった。店長来年から窯8個くらい持ってこいや。
去年はオレンジコートにあった海老油そばがオアシスに進出。うんまああああいいいい!と舌鼓を打ったところでふと思い出した。
「今年のオアシスに韓国料理・コサリが出ていない」
ふざけるなあああああ!思い起こせば2012フジロック。オアシスに初登場した韓国料理屋コサリ。韓国料理なんか全く興味なかったのに、1人あまりにも可愛い店員さんが居たのだよ。
フジロック2012の奇跡
かわいい………。2012の食事の半分くらいはこの子から買っていたレベルで通った。「また来年ね!」と言って約束したのに、2013になったらこの子居なかったの!店員さんに「去年のあの子は?」と聞いたら「みんなに聞かれるんですよ〜。芸能活動始めちゃって…。でも2014はたぶん来てくれるよ」と言っていたのにお店自体出店してねーじゃねえかああああああ!
この日のためにどんだけ韓国語練習してきたと思ってんだよおおおおお。会社の韓国語講座、おれ三ヶ月間皆勤で参加したんだぞ!あの子と韓国語で話すためだけに!
혹시 신는 시간 되면 같이 놀죠?
(よかったら休憩時間一緒に遊ぼうよ?)
손 잡고 싶어.
(手をつなぎたいよ!)
오늘은 보내고 싶지 않아.
(今日は帰らせたくない)
※会社の韓国語講座では教えてくれません
もしあの子がいたら「君と話すために韓国語勉強してきたよ。君の休憩時間、マッコリ飲みながら韓国語で話そうよ」って誘おうと思ってたのにいいいいいいい!!
downy
だうにー!申し訳ないことに再結成してたことを知らなかった。以前の活動時はすごいカリスマ感あったけど今もくそかっこいいわ。「Δ」で絶頂。
OK GO
やっと観れたぞOK GO!ずいぶん昔から好きだけど全然観る機会なかったOK GOがやっとフジロックへ。しかしレッドマーキーとはどういうことだ。満員ぎゅーぎゅーだったぞ。グリーンでいいだろ。
今年のフジはいろんなバンドが紙吹雪使ってたんだけど、OK GOは二曲に一回のペースで使ってて完全に紙吹雪インフレ状態。普通一番盛り上げたい所で使うだろうよ。
当たり前だがちゃんと演奏をしており、絵の具を撒き散らしたりジョグマシーンに乗ったりはしない。過去の名曲もバシバシ演奏してくれて楽しかった!
THE PAINS OF BEING PURE AT HEART
シューゲ系ドリームポップ界の大御所ペインズもレッドマーキーで。メンバーチェンジあったんだっけ?よく知らないんですがメンバーみんな若くて才能あってこれまた嫉妬。
だいたいにおいてキーボード弾いてる女の子が爆乳ぶんぶん揺らして完全に男の目線奪ってるのがほんとウケる。そのサスペンダー絶対いらないだろ、とみんな突っ込みながらガン見してるのが最高。爆乳過ぎてうつむいても靴見えない系シューゲイザーという新ジャンルに向かって突き進んで欲しいと心から祈った。
ÁSGEIR
アイスランドの若き至宝アウスゲイル。「才能溢れ過ぎた童貞ってこうなるんだろうな〜」と関心しまくった天才的なライブ。本当に童貞かどうかは知らない。
序盤の静寂なパートではNIRVANA「Heart Shaped box」のカバーが最高にcool。こういう解釈できるのがもう新世代だよなー。ウチらがやったらもうひたすら「へい!うぇい」だもんな。よくわかんないよね。アウスゲイルがカバーすることでこの曲の隠されたメロディの良さが際立つあたり、カートとアウスゲイルの天才感どっちもびんびん感じてまじすごい。
後半はヒット曲「King and Cross」でホワイトステージは完全にうっとりアゲアゲモードに突入。ちょっと感動的過ぎんよ〜。最高の演奏でした!
ちなみに僕の友人のKRDも仙台帰った後即アウスゲイルのアルバム購入したらしい。
「アウスゲイル最高んあ〜」(KRD30歳独身女)
The king allstars
加山雄三だけどそれはどうでもいい。名越先生のギターを聴けるだけで人は僕は救われるのだ。
Flaming Lips
そして遂に、遂にやってきた。フジロックでのFlaming Lipsの時間がやってきた。僕はずっと待ち続けていたんだ、ウェインがグリーンステージで「race for the prize」を歌う日のことを。
昔話ではあるが。以前MAEというバンドがいた。僕は彼らの2011年解散ライブに行ったのだがSMASH招聘渋谷クアトロにて開催されたライブである。ライブ終了後、近場の飲み屋にいったら偶然Maeのメンバー御一行とSMASHのスタッフが店内に入ってきたのである。
図々しくも一緒に飲ませていただきメンバーと仲良くしていたのだが、そんなすごい飲み会でも僕はスタッフさんに
「smashさんは、いったいいつになったらFlaming Lipsをフジロックに呼ぶんですか?」
とクソうざい絡みをしていた。そのスタッフさんは優しい笑顔で
「そんな話はありませんね〜。色々あるんですよね〜」
と返されたのである。Lipsはサマソニの持ち駒なのだろう。わかってる。最近では持ち駒の入れ替えも結構あるみたいだけど、サマソニがLipsを虎の子として手離さない理由はわからないでもない。とにかくフジロックでLipsを観ることなど生きてる間に無いと思っていた。
それが遂に2014年実現。2008マイブラ、2012ローゼズ・レディヘと観てきた今、僕的フジロックで観てみたい大物シリーズのラスボスがLipsと言っても過言では無い。みんな同じ気持ちだろう。早くグリーンステージに向かわないと入場規制になるかもしれない!急げ!
人少ねえwwwww
ま、まあ40分前だから仕方ないよね!ピットに入ってしばらく経ったら「もっと前に詰めてくださいー」というアナウンスあったので始まる頃には人がたくさん居たと信じてます!
サウンドチェック中にウェインが出てきた。ウェイン、サウンドチェックの時いつも出てくる。噂のくっそキモいボディスーツを既に着ていた。
そして定刻19:30遂にスタート。うあああああああああ!一曲目「The Abandoned Hospital Ship」じゃねええかああああ「cloud taste metallic」から演ると思ってなかった。
そして2曲めが「Yoshimi battles〜」。この曲も音源で聞いた時はなんとも思わなかったんだけど、絶景とも言えるフジのグリーンで鳴らされるとここまで美しいのか…と感極まりもう既に涙も枯れてきたよ!
そして中盤。ステージを見るとドラムがスティーブンにチェンジ!そう、あの曲が始まるんだ。みんな大好きおれも大好き「race for the prize」!ついにフジロックに鳴り響いた1999年の名曲。
ああもう最高過ぎる…。うっとりするとかそういうレベルじゃない。僕は全力で歌っていた。
15年以上前の曲だぞ。15年前かわいかった、大好きだったあの子は今どうなった?もう連絡も取らなくなってすっかり会えなくなった。今もし会えてもすっかりおばさんになってるだろう。僕だってだいぶ年をとった。でも、この曲を聴くとあの頃と同じ気持ちになれるんだ…!言い換えれば、LIPSはあの頃かわいかったあの子なんだ…ああパラレルワールド!!!
とか妄想しようと思ったけど別にそんな思い出すような女の子もいないしパラレルワールドって単語言いたいだけで意味もよくわかっていない。ただめたくそ盛り上がる、観客全員がハッピーになれる最高の瞬間だった。歌がヘタ?そんなことはどうでもいいんだよ。みんなで歌えばいいだろ。
一時期使われていなかったバブルボール(球体の中にウェインが入り込んで客席をウェイブしまくる意味不明な行事。なぜかめっちゃ盛り上がるけど明らかにスタッフ泣かせ)も飛び出した。
そして最後の曲は圧巻で美しすぎるメロディに誰しもがむせび泣いたであろう「Do you realize?」だ。掠れた声で歌われ続けるメロディの行間から色々なrealizeが僕の心に訴えかけてくる。
明日は月曜日だぞ?
東京は蒸し暑いぞ?
ヒカリエで盛りだくさんの仕事が待ってるぞ?
36歳だけど独身だぞ?
孤独死待ったなしだぞ?
Do you realize?
泣いた。というわけで最高のショウがフィニッシュ。文句無し2014ベストアクト!
outkast
その後、豪快に寒くなってきて雨も降ってきて、まったく雰囲気に合わないジャックジョンソンを横目にホワイトステージへ。outkastでチャラく終わろう!
と思って訪れたんですが文科系メガネインディーポップクソオタ野郎の僕にはチャラレベル高過ぎましたわ…。day3に来てるすべての外国人がホワイトステージに集結してるんじゃねーかってレベルで外国人だらけで、
PA横によじ登ってキスとかしてる外国人男女。農耕民族のおれらには信じられねーぜ…と思ってたら、おれの目の前にいたすげーかわいい日本人の女の子が横にいるくそブサイクな男と激しくキスし始めた。おいなんだよここは!ここはフジロックだぞ!イビザじゃねーんだぞ新潟だぞここは!
そんな感じで、完全に萎えましてもう精神のやり場もなくなってしまったのでさっさとグリーンステージに戻りましたね …えーーーおーーー…
The Pogues
フジロック2014最後のアクトはスペシャルゲストのポーグス。シェインが完全にアル中で結構やばくてほんとに来日するのかと言われてたそうですがほんとにきた。そしてメンバー登場。シェインのアル中度マジでやばい…。呂律回ってないしちゃんと立ててないし、ステージでもずっとタバコ吸いながら酒飲んでる。俺が親族だったら人前に出すの断るレベル。
でもちゃんと歌えるんだよ。どうなってるんだ。明らかに前後不覚になってるのに。何かみんな滑稽に見えたらしく笑ってたけど、僕は全然笑えなかった。
ミュージシャンでもスポーツ選手でもそうだけど、引退寸前の選手が最後まで輝こうとする姿にどこまでも共感するし、魅了される。ポーグスもこのライブを含めてあと二回で解散するらしい。そりゃそうだろうな。でも、最後まで予定されたであろうセットリストを演奏し切って、もう何とも言えない気持ちになった。
というわけで予定の全アクト終了!え?今年のブログはつまんなかったって?リア充じゃねーかって?うるせーな自分でもそう思ってるわ!やっぱり友達がいると楽しいよおおおおおおおお!
とはいえどんどん友人は来なくなったりしてて、時間の確保とか体力低下も著しくてもつらくなってるけどまた来年も生きてたら苗場に馳せ参じまたいと思います。皆様ご愛読感謝です来年もフジロックで!