Facebookをぼーっと見てたらExplosions in the skyのニュース更新がフィードに流れてた。何も考えずに遷移すると出だしの文章が「Hi Everyone, Sorry we haven't…」という文章で始まってて「まさか…5月の来日キャンセルじゃねーだろな!!」と思って脊髄ガクガク震わせてました。僕がただの英語弱者でしたすいません。来日楽しみですね!!!
http://explosionsinthesky.com/news
過剰なまでのエモーショナルポストロック
EITS、 実は10年以上聴いてるけど観たのは2012年のFUJI ROCKが初めてだった。2012年のFUJI ROCKベストアクトはどう考えてもEITSだった。day3のホワイトステージ。毎年day3のホワイトステージは轟音系が揃うバンドが多くなる印象だが、この時のEITSは夕暮れに向かって静謐な音楽を鳴らし始めた後、あたりが暗くなるにつれて音圧を上げていく壮絶なライブだった。
そして完全に暗くなった時に最終曲「The Only Moment We Were Alone」でホワイトステージ観客全員爆発したんじゃねーのかってくらいの爆音祭り。わりと事件レベルの音圧だったことをご理解いただきたい。あんなのリキッドルームでやったら壊れるんじゃないだろうか。
ポストロック勢の中でもだいぶ叙情的な音やライブスタイルなので好み分かれると思われるが、65daysofstaticやgodspeed you! black emperor(どいつもこいつもバンド名長すぎ)あたりが好きな人なら間違いなくハマる。能書きはどうでもいいからこの記事を読んでる君は来日公演くるべきだと思う。
傑作揃いのスタジオ・アルバム
1. "A Song for Our Fathers"
2. "Snow and Lights"
3. "Magic Hours"
4. "Look into the Air"
5. "Glittering Blackness"
6. "Time Stops"
7. "Remember Me as a Time of Day"
記念すべきEITSのファーストアルバム。2000年リリース。14年も前なのか…。今購入できるものは2005年にリイシューされたもののようです。
1. "Greet Death"
2. "Yasmin the Light"
3. "The Moon Is Down"
4. "Have You Passed Through This Night?"
5. "A Poor Man's Memory"
6. "With Tired Eyes, Tired Minds, Tired Souls, We Slept"
僕が初めて聞いたEITSの音源がこれだ。僕は当時大学生。SOTEC製のwindows meが載った悲惨な回線環境のPCだったが、テレホタイムになると即座にnapstarなどのアメリカの音源配信サイトに接続し、とにかく向こうのインディーズ音源を探しまくっていた。そこで出会ったのがこのジャケットだ。恐怖感すら漂うインパクト大のこのジャケット。2001年9月4日にリリースされたらしいんだけど、その1週間後に911が発生。当時はこのジャケと関連性が噂になったとか。
いわゆる静と動的な展開が熱いyasmin the light。ライブでこそ爆裂感出まくってておれの脇汗すごいことになる。
1. "First Breath After Coma"
2. "The Only Moment We Were Alone"
3. "Six Days at the Bottom of the Ocean"
4. "Memorial"
5. "Your Hand in Mine"
文句なしの圧倒的名盤。EITS初心者はまずこのアルバムから聴いて勉強すべし。先ほども話題に出した「The Only Moment We Were Alone」はライブでも毎回やってる絶頂必至の名曲。「mogwai fear satan」かこれか、ってくらいの歴史に名を刻んでる的な。
とにかく最初からちゃんと観た上での7分20秒以降。とんでもないことになる。途中のブレイクからの9分30秒あたりでもうやばい。マイケル・ムーア監督の「キャピタリズム~マネーは踊る~ / CAPITALISM:A LOVE STORY」でもちょっとだけ入ってるこの曲。みんなリキッドで聴いて目から脳汁出しまくるといいよ。
ルックス的なこと言うと、ギターのやつハゲてるのが最高。禿げてないとこのサウンドは出せない。おれbuilt to spillとかも見てて思うんだけど、ほんとハゲのギター大好き。なんというか、すべての諦めから織りなされるギターフレーズこと人の琴線に触れるのだと思うよ。
1. "The Birth and Death of the Day"
2. "Welcome, Ghosts"
3. "It's Natural to Be Afraid"
4. "What Do You Go Home To?"
5. "Catastrophe and the Cure"
6. "So Long, Lonesome"
スタジオ作品でいうと5作目の「All of a Sudden I Miss Everyone」。とにかく5曲めの「Catastrophe and the Cure」がかなりの説得力。
FUJI ROCKでもこの曲が一曲目だった。流れるようなギターに涙が止まらなくなってきた。
1. "Last Known Surroundings"
2. "Human Qualities"
3. "Trembling Hands"
4. "Be Comfortable, Creature"
5. "Postcard from 1952"
6. "Let Me Back In"
現時点で最新のスタジオ作品。2011年リリース。6作目にしてこれも最高傑作の一枚だ。ライブでも定番曲の「Postcard from 1952」や「Let Me Back In」の雰囲気も素晴らしいが、個人的には新基軸の「Trembling Hands」が最高に好きだ。このハイテンポ、ライブでみたい…!
ライブにいくなら「Postcard from 1952」は絶対にマスターしておきたい。
という感じのEITS解説。他にもサントラとか紹介していないスタジオ作品があるんだけど、まずはこの辺の基本を習得しておくことがポストロック基本講座EITS編履修の条件みたいなものです5月は恵比寿で轟音の神様に会いに行こう。