小さいベンチャー企業の社長をやらせてもらっている。
この4月でなんとついに5期目を迎えることができました。クライアントの皆様、従業員のみんな、本当に感謝です。ちなみにベンチャー企業の社長全員が読んでるといっても過言ではない「創業手帳」ですが、下記の記事には「起業してから5年目の生存率は81.7%」とあります。3年乗り越えると生存率がほぼ横ばいなのはなるほど感ある。
まあ自分にとっては100%か0%しかないんですけどね。Live or Die。Do or Die。なんでもいいんですが、とりあえず「死なない」ということが大切です。昨年も4回くらい死にそうになりましたが何とか生きながらえて、気づくと3年連続で黒字決算となりそうです。
売り上げた1億円はどこへ消えた?
「すごいじゃん~」「儲かってるじゃん~」って思うでしょ?全然違うんだわ。決算書上は黒字なんだけど肌感覚としては全然儲かってない。今期から法人税に加えて消費税も支払うことになる(まあ消費税は"行って来い"なので払って当然ですけど)。3月末に黒字決算になるけど、そこで残ったお金ほぼすべて5月末に法人税と消費税の支払いで消えます。1000万円以上の支払いです。いったいどうすればいいんだよ。年間トータルで見ると、人件費と外注費と各種経費とサーバ管理費と税金で1億円以上払っている。社長の役員報酬は、それらをすべて支払った後に決まる。ってことで全然僕の資産は増えていない。冗談抜きで貯金100万円ないんじゃないかな(個人口座は見ていないので正確に把握してない)。
物価上昇は深刻だと思う。だから本音で賃上げをしたいんだけど、法人税と法人地方税合計で利益の30%以上の金額を納税する必要がある。こんな状況で、どうやって賃上げをすればいいのかさっぱりわからない。会社員のときはこのあたりの匙加減本当にわかってなかった。
「基本給上げろ!」「賞与もっとよこせ!」「有給は全部消化するけどな!」
サラリーマンの当時、こんなことを平気で口外していた自分を殴りたい。恥ずかしさの極みである。もう賃上げなんてしないなんて言わないよ絶対。まあその前にサラリーマンに戻れるかっていうと戻れなそうだけどね。
「物価は上がってるのに給与は上がらない」みたいなこと世間では言われてるけど、中小企業の経営者からしたら「上げたいけど納税あるから上げられねーんだわ」しか言えない。法人税を下げてくれたらそのお金は賃上げに回せるんだけどね。なんでしないんだろう。3月決算の会社が多くて、その会社の法人税の支払いは5月末。もう法人税をいじるチャンスは来年までないですよ。そこはがんばれよ政権。
生成AIの力を借りて経営タスク集中
そんなわけで今までは個人商店ノリでしたけどもういよいよ経営者として舵を切ることにしました。現場にはほとんど出ません。経営タスクだけをひたすらにこなしていきます。社長の中途半端な現場稼働や営業のしゃしゃり出は百害あって一利なし。
もちろん放置するって意味じゃない。生成AIの力を存分に借りるべきだろう。例えば議事録AI。本当にすごい。すべてのリモート商談や会議録を追えるようになってる。僕は事業計画書も徹底的にperplexity相手に壁打ちしまくって作り上げた。ゼロからでは一生できなかったと思う。
うちはGWSを使っており、全社員がgeminiを使える環境にある。notebookLMもそろそろ全員に供給かな、と考えてる。少ないリソースで多くの成果物を得るにはやり方を変えるしかないので、必然的に生成AIの力を借りるしかないのである。すごい時代になったなあ。
今年も桜の季節があっという間に終わってしまった。娘と一緒に上野動物園行ったんだが楽しかったなー。俺らパンダとか麒麟とか全く興味なくて、ワニや蛇がたくさんいる爬虫類部屋でheyDJ カマせ気分上々。久しぶりに仕事から離れてリフレッシュしました。もっとこういう時間も作らないとだなー。そのためにも生成AIさんに頑張ってもらうしかない。人間は、人間にしかできない仕事をやるべきだろう。
そんなわけで今期も生き残れるよう経営をがんばります。引き続きよろしくお願いいたします。