I'm Swayin' in the Air

旅と音楽とフジロックとブラジリアン柔術

洗練された狂気、oughtを聴いて人生のバランスを調える

OUGHT_NYCJuly2014_nails

 

人間というのはバランスが大事なもので、毎日爽快で軽やかなポップソングを聞いていると1週間に1回くらいの割合でだいぶ頭のおかしくなってる人が作る音楽を聴きたくなる。例えばSonic Youthのような。そして、ここ最近そういう気分の時にモントリオールのポストパンク・バンド ought の2014年リリース"more than any other day"を聴くことが異常なまでに多くなってきた。

"オルタナ系洋楽関連のリトマス試験紙" ピッチフォークの アルバムレビューで8.4という高得点をあげたこの作品はConstellation Recordsから出ている。レーベルメイトでもっとも有名なのは godspeed you! black emperor か。音楽の質は異なるが、根底に流れる「普通のことはしませんよ」感は共通していることを感じられるだろう。

そんな若き狂った才能oughtを僕はPREMAVERA SOUND2015で観る予定なんだけど、なんと同時間帯別ステージにsun kill moonが!!PREMAVERAのタイムテーブル担当が無能過ぎる!!!パエリヤ食い過ぎて塩分過多になって苦しんでろ!!!!! ====

まずはリードトラックのPleasant Heartを聴いて欲しい。Vocalは、John of Arcを聴いてる時のような恐怖感を覚える。 全然pleasant感無いわ。中盤のギターのみでガリガリと不協和音を流し続けた後のカタルシスはライブだと相当なインパクトなのだろう。

なんかこのバンドはジャンル感をあまり感じない。ボーカルは一貫して上ずったシャウトを繰り返しており不安感を増幅させるのだが、4曲目The Weather Songのようにバッキングで一気にポップなフレーズ出されたりするからこちらの調子が狂ってくる。
 

例えるならtalking heads屈指の名曲"psycho killer"のような、ポップなリズムを持ちつつもどこかフレーズに不気味なエッセンスを入れている感がもはや若造の所作ではない。しかし聴けば聴くほど気持ち悪くて最高だなこれ。
 


2曲めtoday more than any other day も大変に気持ち悪くてでもそんな曲が気持ちよく聞こえてくるからおれの頭はもうどうかしてるのだろう

しかしこれはほんとにやばい。始まりからやはり不協和音で引っ張り2分30秒から一気にギアを上げて絶望的な混乱のスピード感を出す様はヴェルヴェッツを完全に彷彿させる。どういう青春時代を送ればこんな曲を作れるんだろうか。たぶん小学生の時教室でウンコ漏らして虐められてたとかじゃないとこんな音は出せない。

あとMVは見つからなかったんだけど、アルバム6曲目収録のaround againは個人的にほんと超好き。アルバム中最高に変態でナードでsonic youth感炸裂しまくりで本当いま聞かないとダメだぞおまえら。

Ought
Constellation
2014-04-29