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zArAme東京襲来! ディスチャ新譜レコ発で新代田FEVERが酸欠ギグ状態

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例え話をする。同じクラスに佐々木希がいたとしよう。クラスの男子の9割が、もう高値の花過ぎて話しかけることすらはばかられる的な状況である。佐々木希は(僕の妄想の世界では)サッカー部のマネージャーだ。

チャラいチャラいサッカー部のフォワードとかに「のぞみ〜練習終わったら駅前のコロッケ屋いこうぜ」とか誘われてる。そんな佐々木希を、僕は夕方の教室から見てるだけだった。悔しい悔しい!話しかけたい!

9/12新代田FEVERでの僕はそんな男子の気分だった。僕の人生に多大な影響を与えた3大ギタリストの1人、タケバヤシゲンドウ氏をまた観ることができるなんて夢にも思ってなかった。ほんとに好きで好きでやばすぎるんだよ!!カウパァズ時代からどんだけ追っかけたと思ってるんだ。そんなゲンドウさんがついにFEVER襲来! ====


LOSTAGE

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ディスチャ、zArAmeの対バンが発表されてしばらく経ってからでしたっけ。この対バンにLOSTAGEが加わったことが発表されたのは。本人たちはいったいどんな気分だったのだろうか。

「ところで今日の楽屋なんですけど、パイセン感がすごくて。こう、パイセンのパイセン的な人が楽屋でうろうろしてるんで、おれら端っこでおとなしくしてます。ノンアル、みたいな。ただならぬ気配がするんですよ笑。そんな魑魅魍魎ですが頑張ります」




といって演奏された「Flowers」。というかパイセン感って何w


「たくさん人が来てくれてるんですが、個人的に来て欲しい人が2名、来られなかったんですよね。1人は、FEVERのリーバ。僕は犬がちょっと苦手で積極的に触ったりとかはしないんですけど、Twitterで見て『あ…いないんだ…』って。いきものって、いつか必ず別れがくるわけじゃないですか。リーバに捧げるっていうか、届いてほしいと思って次の曲やります」

そんなMCのあとに演奏された「GOOD LUCK」の幻惑的サウンドはほんとLOSTAGEにしか出せない美しさでちょっと泣きそうになってた。来られなかったもう1名は誰だ、って? そんなの考えなくてもわかるだろ。

Guitar
LOSTAGE
SPACE SHOWER MUSIC
2014-08-06




そういえば友人のマークはLOSTAGEをいたく気に入ったようで、物販で五味さんに「一番良いCDください」っていうぶっ飛んだ質問してたんだけど、五味さんも「一番いいやつは今在庫ないんだよね」って普通に答えてて笑った。


zArAme

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そしてついにZARAMEの登場だ。

どうしよう、緊張してきた。僕は「緊張」という状態がよくわかってなくて、たとえば今在籍してる会社の面接とかでもまったく緊張しなくて、社長面接のとき「何か質問ありますか?」に対して「夏フェスいきたんですけど、夏フェス休暇もらえないですか?」と答えたくらい緊張しなかったのである(ちなみに回答が「社員みんなフジロックとか行ってるから勝手にいっていいですよ」だったので即座に入社決めた)。

黒のリッケンを持ってるゲンドウさんがああああ〜〜〜おれの目の前に〜〜〜〜。セッティングからもうゲンドウ節全開の極上ギターサウンドだ。そう、その音こそがおれがいま聴きたいギターの音なんだよ!!!(たぶんだけど)ブルースドライバーとメモリーマン通した、ゲンドウさんしか出せない幻想的なひずみこそカウパァズ以来ずっと僕たちギターキッズを魅了してきた音だ。

1曲目が始まった!!ああああこのサウンド!熱すぎるうおおおおおおおお!!!カウパァズっぽさよりも、F.I.Xあたりのサウンドを思わせる、ささくれまくってるギターがリードする疾走感で絶頂寸前。曲が終わって客席からすげー歓声。そうだよ待ってたんだよ!!!

「7年前、急に失踪してすいませんでした!7年間サボってました」

そんなことどうでもいいです!!!おれのギターの神さまが戻ってきた。歓声に対して

「ちょっと期待値高すぎるな(笑)」

と言っていたゲンドウさんかわいい。zArAmeはゲンドウさんのギターもすごいんだけど、やっぱりイサイさんのギターが入ってきたおかげですさまじくタイトになってて殺傷能力高まりまくってる。

中盤のかなり重たいフレーズの連発はまさにディスコード直系というか、FUGAZIあたりのポスト・ハードコアを思わせる曲が続いてほんとに熱い。こういう音出して許される日本のバンドってほんと少ないのでマジで貴重。途中ミスがあったぽかったけどそこはさすがメンバー全員ベテランだらけ。ちゃんと立て直してきた。

というかイサイさんのギターがほんとヤバすぎるな…。僕イサイさんのギター生で観るの初めてなんだけど、アンプ直でザクザクと音が耳に突き刺さってくるわけよ。あのド変態かつキレキレのフレーズが。ゲンドウさんのメンバー紹介で「moonwalkはポップパンクだっけ?PP。あと他にも色々なバンドやってて、大成したのはthe Sunですね」みたいな微笑ましい紹介されていたのもの良かった。moonwalkはともかく、the Sunとか怖すぎだったんだけどまさかあのバンドのギタリストが今やあんなにもロマンスグレーヘアーの超ジェントルマンになってるとは。


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そして最後に

「死に果てるまでやります」

ゲンドウさんが放ったこの言葉をおれは信じる。すさまじいもん見た。 なんか畏れ多くてステージの写真撮れなかったから購入したTシャツ適当に貼っておきます。かっこいいだろ!これイサイさんのデザインだそうです。

DISCHARMING MAN

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そしていよいよ本日のオオトリDISCHARMING MANの登場だ。確か前回は同じ新代田FEVERでサンカクヤマイベントのときに観たのかな。それ以来。あと自分のやってるバンドThe Look at Me's札幌サウンドクルーでライブやったんですが、バータイム的な時間に蛯名さんが普通に飲んでてビビった思い出があります。

しかし蛯名さん、酒やめてる的なMCしててどうしたんだろうか。体調悪いのかな。ちなみに僕も健康診断で高尿酸値と診断されて酒やめてジンジャーエール飲んでるし、ディスチャは「酒2部作」とかわけのわからないことを言ってるし。年をとるとそうなるですよ。体調悪くても酒やめないから早死にするおっさんが出てくるんですよこの界隈。



初期曲ほとんど封印して新譜からの曲がメインで構成されたライブが圧倒的な存在感を示している。まあ新譜最高傑作だもんな〜。

それにしても、DISCHARMING MANはどんどんと「優しい歌」になってきている。そして、それに反比例するようにサウンドの厚みと独自性がどんどん進化してる。結果的に、蛯名さんのゾッとさせる狂気がどんどん際立ってきてる。ほんとに今見ておかないとやばい気がする。



「写真撮っていいすか?サカナクションみたいにうえーい!みたいなの」と言って撮影されたこの写真良いな〜。えがわさん「遺影にします」って言ってましたね。

アンコールで、えがわさんがブッチャーズの「血に飢えた四半世紀」タオルを掲げてた。吉村秀樹の影響力はまだ消えていない。しつこいなあのおじさん笑。えがわさんは確かこの日で脱退でしたっけ?残念だなあ…。蛯名さんも「このあとどうするか全然考えてない」って言ってたけど絶対解散しないでほしいよ〜。

歓喜のうた
Discharming man
5B records
2015-07-15

 


終演後

もはや00年代Jインディーズシーン同窓会状態となっていた新代田FEVER。懐かしいメンツにたくさん会えて嬉しかった。あと、フロアでスマホ触ってたら「コイデさんですよね?ブログ読んでます」ってまた言われた。

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本当に普通のメガネかけた中性脂肪に苦しむただのおっさんなのに話しかけてくれて恐縮です。しかしみんな揃いも揃って(僕の友人で190cm超えの)「マークさんがいて目立ってたのでコイデさん見えました」って言っててウケた。灯台か。


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そして物販エリア。エリアにzArAmeのメンバー全員いるじゃねーの……。ということ、だよ。ゲンドウさんもいるんだよ、そこに。なんでみんな気軽に話しかけてんの。おれ畏れ多くて話しかけられないんだけど。


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何とかお近づきになりたいと思ってエガワさんが持ってきていたバンドTシャツ大量セールで色々見てたらThe Shinsのシャツが超かわいくてあげく「1,000円でいいですよ」なんて言われちゃったもんだから買っちゃったよ。でも緊張してゲンドウさんには結局話しかけられなかった。

会社の人事評価で「コミュニケーション能力に長けてる」しか書かれないんですよ、僕。それ以外とりえなしみたいな。コミュ力と運だけで生きてきたような人間ですがそんな僕でも畏れ多くて話しかけられない人はいるんです。僕の中ではそれがぶっちぎりゲンドウさんなんですが、ほんと話しかければよかった…と後悔しまくり。でも自分がどんだけカウパァズ好きだったとか話し始めたら泣きそうになるので話しかけなくてよかったのかもしれない。

というわけでちゃんと見届けたぞzArAmeを!音源期待しております!!!