僕は最近よく思う。
ZOZOの前澤社長やDeNAの南場会長など、名だたるIT企業のトップクラスの人たちを見ていると「365日、自分がコンテンツになる」ことを自然体で生きているんだなと。だからこそ彼らはトップオブトップとして君臨しているんだろう。
一方。
某IT企業の末端窓際社員として生き長らえてる僕。能力も顔も態度も冴えない僕であり、もちろんコンテンツになんかなりようがない。だからこそ僕は他人に迷惑をかけないように静かに生きていくしかないのである。
しかし。
年に一度だけ僕がコンテンツになれるイベント、それがフジロックだ。いや、コンテンツになりたいのか?って別になりたいわけじゃないんだけど、気づけば毎年ルーチンでブログ更新しておりもう自分なんなん
というわけで今年もやってきたぞフジロック。このフェスが苗場にうつってきて20年。すっかり国民的行事になったフジロックですが自分今年も初日は完全おひとり様体で苗場降臨なのである。
今年もよろしくね。
ところで沢木耕太郎は名著「深夜特急」にて、シンガポール・アラブストリートの安宿のベッドの上で旅に出る理由をこう回想した。
「属することで何かが決まってしまうことを恐れ、回避したのだ」
せっかく軌道にのったライターの仕事を投げ捨てて世界を放浪する覚悟たるや。
やはり有能な人ほど組織から逸脱して「個」で生きていくことを強く望むのだろう。しかし僕のような無能な人間だって生きていかなければならない。組織にできるだけ従順に、愛社精神をフルでアピールして、どうにかクビになることだけを避けていかねばならないのだ。
というわけで勤務先にて配られた会社のサービスロゴ入り謎Tシャツフジロックで着てますww正直しんどwwwこれ着て新幹線乗って越後湯沢からはるばるバス乗ってフジロックに来た俺の精神力よ。来期の査定爆上げ確定です。
僕は会場につき一人とぼとぼとモンゴル800が出演しているグリーンステージに向かった。気づけばモンパチも20周年。良い意味で良質なポップパンクを届け続けてる彼ら。20年も同じことやり続けるなんてすごい。俺なんか呼吸くらいしか続いてない気がするわ。「小さな恋の歌」でグリーン大爆発最高です。
その後レッド向かいneco眠るを観た後に一人飯開始。自分のペースで食べられる一人飯こそ至高なのだ。
自分に言い聞かせてる。
今年一発目の飯はオアシスのこの店にした。となりにあったラーメン「渡なべ」はたぶん人生で20杯くらい食べてるからもう食べないと決めてる。東京でも食べられるものをわざわざ苗場で食べる必要はない。
にんにく醤油まぜそば温玉入り。濃い味のものを食べたいと思ったがいかんせん40代の胃にこれは無理だった。体力は落ちてないどころか最近ブラジリアン柔術やりまくってて以前よりついているので動くことはつらくないんだけど、内臓は確実に老化しているという現実を突きつけられる。
フジロックは、今の自分の等身大を映してくれる鏡のようなイベントともいえるだろう。うまいこと言おうとしてるけど駄文極まりないほんと文才ゼロ。
灼熱の2018年。苗場も例外なくとてつもなく暑い初日になってる。グリーンからホワイトに抜ける道は日陰で涼しいけど、日差しのある場所はほんとやばい。おれなんで黒いTシャツ着てるんだアホかよ。
続いてグリーンステージでGLIM SPANKY。彼らの粘っこいサイケデリックロックサウンドはやはりデカいステージが似合う。
ヘブンに移動してOVAII。気持ちええ〜。
そしてヘブンの店を探索。相変わらずヘブンの店ラインナップは変わらずオーガニックな雰囲気を出してる。昔からここは変わらずだよなー。草燃えてる匂いはしなくなったけど。
すっかりルックスがお父さんに似てきたアルバートハモンドジュニア。初めてライブ観たけどルックスだけじゃなく歌い方やステージングまで似てきてる気がするwめちゃくちゃ良かった!AHJ全然ギター弾かないで客席ばかり行ってるし。最高だわ大好き。
ほとんどの知り合いがエレカシを観にホワイトステージに行っていたが、なぜか自分は過去エレカシをあまり通ってくることがなかったのでおとなしくサカナクションを観るためにグリーンへと向かった。
山口一郎のフジロック事前のインタビューなどで、今回のサカナクションは並々ならぬ気合が入ってる様子が伺えたわけだけど案の定異次元の演出決めまくってるし、そんな中知ってる曲キメまくってくるし最高だった。『新宝島』ってほんと良い曲だよね。
そしてサカナクションが終わった後、僕はday1最大の注目バンドODEZSAを観るためにホワイトステージへと猛ダッシュ(40歳なので実際はほぼ徒歩)した。
はっきり言ってとんでもないものを観てしまった、としか言いようがない。断言してしまうと、ODEZSAのこのライブ、おれがフジロックで約20年観てきたあらゆるアクトの中でベストクラスのパフォーマンスだったと言える。サウンド、演奏、ビジュアルエフェクト、演出すべての面で世界トップクラスのエレクトロニカショウを観せられてしまい脳汁どばどば。本気でやばすぎた。
これだよ?君に伝わる?マグマ出ちゃってんじゃん。
使徒かな?
完全なる祝祭空間。
というわけで、もうぶっちぎりベストアクトになってしまったODEZSA。観ることができた人ほんとよかったね。
ODEZSAで満足しちゃって、N.E.R.Dはオアシスの木陰でワイン飲みながら聴いてましたw
そんなわけでday1終わり!楽しい〜。